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読後「 世界のエリートが今一番入りたい大学 ミネルバ 」 後編 〜新しい教育の形とは〜


前回は校舎もテストもないミネルバ大学がどう言うものかを説明しました。

読後「 世界のエリートが今一番入りたい大学 ミネルバ 」 〜校舎もない、講義もテストもない大学〜
http://hayato55.com/article/187299729.html?1594282811

<『世界のエリートが今一番入りたい大学 ミネルバ』>


今回はすぐれた教育システムを持っているとはいえ大々的な宣伝もせずにどうして多くの優秀な学生や教授を集めたのかについて本書をもとにまとめました。

ミネルバ大学にはハーバードやスタンフォードなど一流大学からの編入学生や卒業生も多々おり、さらに幼くしてプログラミングの天才やデザインに精通した学生、子供の時からプログラミングを学習し、国際コンテストで入賞した学生など様々います。

卒業生の中にはスタンフォードやハーバードを卒業しても職に就くことが難しい世界トップクラスの教育カンファレンスやシンクタンクで働いている人もいます。

既存の大学のように有象無象を集めているのではなくきちんと努力を継続できる人材にターゲットを絞るため、そのような実績ある学生や将来成長しそうな学生を選んでいるのです。

このような優秀な若者が卒業後、実質広告塔となりさらに優秀な学生が世界から集まってくると言う好循環が起きているのです。



学生の一人は
「なぜ自分が合格できたかはわからないが、なぜクラスメイトが合格できたのかは説明できる」
と述べています。


学生たちは優秀でありながらそれぞれ特技を持ち合わせているので互いを尊重し合える存在だと在校生が述べています。

学生たちは一般的な一斉授業のテストで均一的に成績が全て決まるのではないため、競うという概念がないようです。


オンラインなので人間関係は希薄かといえばそうではなく、寮で共同生活を営んでいるため学業だけでなく課外プロジェクトや文化的な交流を通じて工夫もなされています。


慣れない異文化と習慣の中で過大なストレスに悩まされる学生のためにメンタルケアの専門家による個人面談も充実していると言うことです。


前述しましたがミネルバ大学の教授の候補募集の際には無名だったにも関わらず、応募が殺到したということです。

それも教授陣もスタンフォード大学など名門大学で輝かしい研究成果を挙げた教授や有名企業からの出身者も数多く在籍しています。

しかもミネルバ大学は「身分が保証されている人たちが運営方針を決めると市場ニーズに対応する努力を怠ってしまうようになる」と言う理由で終身雇用制度を廃止しています。

また、固定給もなくこなしたコマ数分だけの報酬がもらえるというもので名門大学の待遇に比べれば決して優遇されているわけではありません。

にも関わらず輝かしい実績を持つ優秀な教授陣はなぜ恵まれた地位を捨ててミネルバ大学の教授になったのでしょうか。

教授にも以下のような利点があるのです。

・ネットで完結するためキャンパスに通勤する必要がなく、場所を選ばずに授業に接続できる。
・自宅で授業ができるため共働き世帯や子育て世代にとって家族と過ごす時間が増やせる。
・教材開発に携わる教員にはストックオプションが与えられる。


ではこのようなメリットをどのようにしてプロモーションし、優秀な学生と教授を集めたのでしょうか。


<無名な大学が世界中から優秀な学生や教授を集めた方法>

ミネルバ大学は紙媒体での宣伝をほとんど行なっていません。

代わりに以下のやり方で学生を集めています。


・SNSを使った周知活動

ミネルバ大学はYoutube、Facebook、Twitterはもちろん、ウェイボ、Wechatなど中国SNSのアカウントも運営しています。

Facebook ページのフォロワーにいたっては40万人以上に上ります。
(ちなみに東京大学と早稲田大学、慶應大学のFacebookページのフォロワー数はそれぞれ7万人、5、6万人、2万人。)

どういった内容を投稿しているかというと学生紹介です。


前述のようにミネルバ大学には豪華な施設がほぼないため、それらを誇るような宣伝をすることができません。

代わりに学生の在学中の活動や研究結果を投稿することにより、学生の質の高さ、ひいては大学の質の高さをPRしているのです。

学校、教育にとっていちばんの成果は卒業後学生がどのように活躍しているかです。

東大がなぜブランドが高いかといえば卒業後、政府高官や研究者となって世界中で活躍している人の履歴に「東大卒」という学歴がついているからです。

広告を打つよりその方がはるかに広告効果があります。


・外郭団体との協業

SNSでの宣伝の他にミネルバ大学は社会に出た時に即戦力として活躍してもらうために外郭団体と様々な協業やイベントを行っており、そのイベントで宣伝することで周知活動を行なっています。

様々な会議で創設者や学生が現在の大学が掲げる問題点といったテーマで講演活動をし、その解決案としてミネルバ大学を取り上げているという形です。


<ミネルバ大学、成功の要因と所感>

「キャンパスを都市に実用的な知識を教え社会に役立つ人材を育てる」

そんなミネルバ大学の理念をもとにそれを実行するためにどのような教育がなされてきたのかについてまとめました。

もちろん、教育の成果は中長期的に見るものなので今の段階で判断するのは時期尚早という声もあるでしょう。

とはいえ名門大学やプログラミングの天才が集まる学校というのは優秀な学生や教授を集め、すでに世界で活躍している卒業生も多くいる点は教育者として看過できる存在ではありません。


アメリカに限らず、日本の大学も改革が進んでおらず、奨学金を抱えて中には奨学金破産をする学生も多くいます。


そう言った学生を減らすために社会で生き抜くスキルを教えるという方針は大切だと思います。

学問の楽しさを伝え継承していくのが大学の学問だという意見もありますが、お金がなければ研究だってできないのです。

アメリカの学問があらゆる分野でトップなのは豊富な資金力があるからです。

しかし、長く続いた組織は補助金など多くの既得権益に守られるため、変えようとするインセンティブが働きにくくなるのです。

終身雇用制度の廃止もまさにそうで、なかなか既存の大学ではできないことでしょう。

0から必要なものを足していったほうが効率的な組織ができるのです。

変えるためには外部からで、ミネルバ大学が成功を収めることでロールモデルを真似る大学も出てくる可能性は考えられます。

大改革をしなくてもそのフレームワークや教材を他の教育機関に販売することは可能でいくつかの教育機関からそのような打診を受けているとのことです。


僕も将来、外国人起業家を養成する学校を設立しようと日々行動しているわけですが、「社会との距離を縮める」、「そのために実践的なスキルを習得させる」など賛同できるものが多々ありました。


これからの教育を考える上で有意義な一冊だと思います。


2020.06.12 | コメント(0)

藤井聡太 誕生の秘密 〜独学が天才を生む理由〜


最近、アプリの将棋ウォーズを始めました。

特に近年話題になった藤井聡太さんの影響です。

デビューしてから負けなしの快進撃を続けて連勝記録を数十年ぶりに塗り替え、今度は棋聖戦にも挑戦するようです。

新人の棋士、しかも高校生が驚くべきことです。


ただ考えてみれば不思議ではないかなと思います。

なぜなら、今はあらゆる分野で天才が生まれる土壌ができているからです。


どういうことかというと将棋の例で言えば昔はどれだけ素質のある子どもでも才能の伸びに大幅な制限がありました。

なぜなら周囲に将棋の打ち方を知っている人がいて、しかもその人がある程度強くなければ自分も強くなりませんし、自分と相手の予定を合わせなければなりません。

適切な練習相手と対戦するために塾や棋士に弟子入りしなければならなかったのですが、当然近くにない場合だってあります。

都市部に下宿すれば解決するのですが、親を説得しなければなりませんし、引っ越したり下宿するためのコストが半端なくかかりました。

このように才能を育てるためには時間的、場所的に制限があったのです。


ところが近年、状況が一変しました。

要因はやはりスマホとネットの普及です。

スマホのアプリを使うことでいつでも自分のレベルにふさわしい相手と対局できることになりました。


時間と場所の制限を飛び越えたおかげで飛躍的なレベルアップができる土壌になったのです。

実際、藤井聡太さんもネット碁を指しまくって力をつけたということです。


こういった現象は将棋だけにとどまりません。

Youtubeのヨビノリで大学レベルの数学を勉強している小学生や同じくYoutubeで英語を勉強し、ネイティブ並みの英語を身につけて発信者になっている子どももいます。

従来は教室に行って授業を受けてしかもその授業がある程度いい授業でなければ学力向上は見込めませんでした。

いつでもどこでも好きなことにアクセスできる状況になったおかげで、短期間に飛躍的に才能を伸ばす子どもが増えてきているのです。


近い将来日本語の分野でも日本人並みの日本語を操る外国の方が出てくることもあり得るでしょう。

そのためには日本語のコンテンツをオンライン化していくことが不可欠でしょう。

2020.06.03 | コメント(0)

アフターコロナで生き残る日本語教師とは?


自粛期間中、Youtubeサーフィンや読書に勤しんでいます。

そこでたまたま総合格闘家の朝倉未来選手とK-1の那須川天心選手がインスタライブで話していました。

朝倉選手は総合の選手としてデビューし無敗を続けながらYoutubeでも登録者100万人を誇るインフルエンサーで、那須川選手はデビュー当時から神童と呼ばれたフェザー級王者です。

違う畑で活躍している二人が口を揃えて言っていた内容が興味深かったので今日はシェアします。

二人が述べていた統一見解はズバリこれです。

「これからの時代、格闘家もSNSをやって発信力をつけてお客さんを呼ぶ努力をしないとリスペクトもされないし、格闘技界は発展しない」


その言葉通り朝倉選手はYoutubeで様々な分野の人や格闘家とコラボしてバズらせ、収益化するとともに自らも知見を得ていますし、那須川選手はTVに頻繁に出演し、自身の試合のPRをし続けています。

格闘家というのも厳しい職業でチャンピョンになったとしても容易に稼げません。

それがわかっている両選手は自身にブランド価値をつけて発信し、会場にお客さんを呼べるように工夫しているのです。

特に朝倉選手のYoutubeチャンネルでは総合の選手だけでなくK-1やボクシングの選手や階級を問わない選手同士でスパーリングを行っており、異種格闘技戦のような様相を呈しています。

ボクシングのあの選手とK1のあの選手が戦ったらどちらが勝つんだろう?と一度は疑問を持った人がいると思いますが、それがまさに展開されています。

テレビではできなかったことがYoutubeでできるようになっており、朝倉選手は総合における集客エンジンとして格闘技界に貢献し続けることでしょう。

サッカー界ではポルトガル代表のクリスチャーのロナウドもインスタグラムで絶大なフォロワー数を獲得しており、そこで自社ブランドなどを宣伝しています。

その収益はクラブの給料の役3倍とも4倍とも言われています。


これを我々日本語業界に置き換えてみますと一部を除いて多くの熱心な教師は休日も返上で授業準備をしたり教授法を研究したりして授業力を高めようと勤しんでいます。

特にコロナによる自粛中に日本語学校や大学などの教育機関でICT化が進んでおり、日本語の先生方もオンラインでの授業の方法を試行錯誤している殊勝な先生方も多くいます。

これはとても重要なことなのですが、ある重大な視点が欠けています。


つまり、集客という部分です。

アフターコロナは風評被害や第二波のリスクもあるため日本語学校に限らず、店舗や施設には来づらくなるでしょう。

美味しい料理を作る研究をしても学習者が増えなければ何の意味もありません。

先生たちの中にはコロナが治れば学生も戻ってくると思っている人も多くいるのですが、その見通しは甘すぎます。

小中学校や日本語学校ではフェイスシールドとマスクをさせて授業を受けさせているみたいですが、義務教育ならまだしもそうまでして高い学費を払って日本語学校に来日して日本語を勉強しようとする学習者は増えないと考えるのが普通です。


ではどうやって集客すればいいかというとやはりSNSです。

カナダの村上先生はこちらの本で語学学習者は今後はSNSやネットツールを中心に学習を進めていくだろうとおっしゃっています。

『SNSで外国語をマスターする冒険家メソッド』 村上吉文


僕自身SNSで英語で発信することがありますが、誤文はフォロワーさんが訂正してくれますし、話し相手を探すことも可能で、この見通しは正しいと考えています。

学習者がSNSで勉強するようになったということは逆にいうと語学教師はSNSでフォロワー、つまり学習者予備軍を集める必要があるのです。

朝倉選手が自分のSNSで集客しているのと同じことです。

コロナで飛行機も飛んでない以上、国内で日本語学校に来てもらうことは難しいですが、オンライン授業に集客することは十分可能でしょう。

学校にしても集客力がある教師は喉から手が出るほど欲しいはずなので集客に成功すれば学校にギャラ交渉してもいいし、応じてくれなければ自分で個人授業をすることもできます。

SNSでの集客が当たり前になれば仲介業者に余計な手数料を取られなくて済むので学習者の負担も減ります。

まさに学校よし教師よし、学習者よしのwin-win-winです。

現在日本語学校の4割が10月度の入学生ゼロの状態です。

このまま集客を学校任せにしていると誰も来なくなり、日本語学校が倒産してしまえば教師も職員も居場所がなくなるでしょう。

コロナで大変な時期ですが自身の身の安全と業界の発展のため正しい努力をして勝ち抜いていきましょう。


では、悠々と急げ!

2020.05.25 | コメント(0)

ビジネスはお金の奪い合いから時間の奪い合いへ


自粛期間中、教材開発の傍、ずっとYoutubeを見ています。

基本自粛反対派なのですが、行きつけの店も施設も閉まっているので僕も自粛せざるを得ません。

なんども言っていますが、日本での死者は600人ほどでインフルエンザで死ぬ人に比べると格段に少なく、感染率もインフルエンザより少し高いだけだとわかっています。

ちなみに今年はインフルエンザで一日50人以上なくなった日もあります。
https://president.jp/articles/-/33053

経済をストップして失業者や犯罪者、自殺者が出ることを考えるとコロナでの死者はそれほど重要なものなのか疑問はぬぐえません。

そんな中自粛期間中でもZoomなどのテレビ電話サービスの株価は伸びています。

フリーランサーの中にはすでにリモートワーク中心の人もいた(僕もその一人)ので、そういった人たちもコロナショックの影響は小さいかむしろ伸びています。


今後、アフターコロナではなくウィズコロナになるのであればやはり現代における最適解はオンライン化です。

今回のように勤め先が休業になったり、倒産したりしてもオンラインで自動的に売れる商品を作っておけば困る必要はありません。

そのためには今みたいな空いた時間を使ってSNSをただ見るだけではダメで、それを咀嚼しあなたの自身のコンテンツを作らなければなりません。


従来のインターネットがない時代は店舗を構えて商品を売ることで収益を得ていましたが、すでにルールは変わりつつあります。

Youtuberやinstagramer、ブロガーなど今収益を上げている職業は視聴者、読者から直接お金を取るわけではありませんが、時間を奪うことでPVを稼ぎ企業広告を出して稼いでいるのです。

つまり、多くの人の時間を奪えるほど魅力的な商品、コンテンツを作るかが勝負です。

あなたは空き時間に誰かのコンテンツに時間を奪われていますか?

それとも誰かの時間を奪うほど魅力的なコンテンツ作りに勤しんでいますか?


前者に甘んじるか後者に転身するかで今後の勝敗が変わります。

限りある時間を有効に使い分けましょう。


それでは!

2020.05.18 | コメント(0)

Q:「なおざり」と「おざなり」は何が違いますか?


Q:「なおざり」と「おざなり」は何が違いますか?

A: 「仕事がなおざりになっている」「仕事がおざなりになっている」響きも似ているので同じ意味だと思っている人も多いですが実は全然違います。

「おざなり」は漢字で「御座なり」と書き、その場しのぎでいい加減にこなすと言う意味で、「なおざり」は漢語の「等閑」に由来し、意味は「なすこともなく無為無策に過ごすこと」です。

つまり「おざなり」はいい加減であるが何か作業はしたのに対して、「なおざり」は「何もしない」と言う意味です。


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2020.05.16 | コメント(0)
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