動詞のグループ分けマスター!日本語学習で挫折しないためのポイント解説|日本語3.0

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動詞のグループ分けマスター!日本語学習で挫折しないためのポイント解説

動詞のグループ分けは変則的で複雑なのでここで挫折してしまう学習者も少なからずいます。

まず動詞のグループ分けをしてそれぞれのグループごとに違った活用形を覚えなければならないのでそんな学習者がいるのも理解できます。

学習者が日本語習得を諦めてしまわないようにしっかりと理解、整理して伝えるため、まずは動詞のグループ分け判別方法について確認します。


<1グループ、2グループ、3グループ動詞とは>
まず動詞グループは1グループ動詞、2グループ動詞、3グループ動詞があります。

1グループ動詞とは国文法では五段活用と呼ばれ「あ、い、う、え、お」と活用します。

「書きます」→書かない、書いた、かく、書けば、書こう
「遊びます」→遊ばない、遊んだ、遊ぶ、遊べば、遊ぼう

このように語幹(変化しない部分)のあとが「aない、iた、u、eば、oう」のように5段全ての音を使って活用するので五段活用と呼ばれています。

2グループ動詞とは国文法では上一段活用、下一段活用と呼ばれているもので、以下のように活用します。

「食べます」→食べない、食べた、食べる、食べれば、食べよう
「見ます」→見ない、見た、見る、見れば、見よう

3グループ動詞は「来ます」「します」の2種類で、以下のように活用します。

「来ます」→こない、来て、来た、来る、来れば、来い、来よう
「します」→しない、して、した、する、すれば、しろ、しよう

次に学習者に教えるときの注意点ですが、まず当然ですが日本語教師がどのグループなのかを判別できなければなりません。

我々日本語教師がどうやってグループ動詞を判別するかというと「〜ない」の形にして「ます」の前が「a」なら1グループ動詞です。
(否定形ですが「〜ません」じゃないので注意)

かきます→書かない
帰ります→帰らない
買います→買わない

「ない」にして「ます」の前がiかeなら2グループ動詞です。

起きます→起きない
見ます→見ない 
食べる→食べない

3グループ動詞は「来ます」「します」のみなので暗記しておきましょう。

<学習者への教え方>
次に学習者への伝え方、つまり学習者がどうグループ分けを行えばいいのかを説明します。

3グループ動詞は「来ます」「します」のみなので暗記してください」とと伝えておけばいいのですが、問題は1グループ動詞と2グループ動詞の判別方法です。

ここで注意が必要なのですが、初級の段階で先ほど説明した方法、つまり「〜ない形」にして判断する方法は通じないということです。

「ない形」への変換が1番簡単なのになぜ教師用の判別方法を教えてはならないのかというと多くの教科書ではグループ動詞を教えた後に「ない形」を導入しており、学習者はこの段階ではまだ「ない形」にはできず判断できないからです。

したがって学習者には以下のように教えます。


1、「〜ます」の前がeの動詞は100%2グループ動詞

ex) 食べます、開けます、閉めます、始めます、

2、「〜ます」の前がi、eに関わらず、「〜ます」の前が1文字の動詞は100%2グループ

ex)見ます、います

3、「〜ます」の前が「i」の場合大体1グループ。

ex)書きます、行きます、話します、読みます、立ちます、

以下は例外です。

ex) 浴びます、借ります、落ちます、車を降ります

このように伝えれば間違いありません。

中級レベルの学習者になると動詞を見ただけで何グループ同士か見分けられるようになります。

参考文献<『日本語の教え方』>

2023.01.30 | コメント(0)
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