動詞とセットで教えるべき助詞 〜なぜ助詞の間違いが起きるのか〜|日本語3.0

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動詞とセットで教えるべき助詞 〜なぜ助詞の間違いが起きるのか〜

初級学習者にとって助詞の誤用は避けて通れない中間言語の一種であると言えます。

誤用例
・アメリカ行きます
・家帰ります


と誤用を連発しがちです。

「アメリカで生活します」「家を出ます」単語とセットで覚えているからだと考えられますが、と混同しているのでしょうが、これらの間違いは動詞を単体で覚えたり、名詞と助詞をセットで覚えているから起こる誤用だと考えられます。

したがって解決策は動詞・形容詞と助詞と一緒に教えるということです。

以下に同時に教えるべき動詞、形容詞と助詞のセットを列挙しました。

1「〜を」と同時に導入すべき動詞
〜を食べます、飲みます、見ます、読みます」等

2「〜へ」と同時に導入すべき動詞
「〜へ 行きます、来ます、帰ります」など

3「〜に」と同時に導入すべき動詞
「〜に 座ります、着きます、住みます、入ります」

4「〜に〜を」と同時に導入すべき動詞
「〜に〜を もらいます、あげます、借ります、教えます」など

ここで注意すべきなのは「7時に」の「に」や「公園で」の「で」は一緒に教えないということです。

一緒に教えるのはあくまで術後に必ず必要な助詞、いわゆる「必須成分」と言われる助詞で、「昨日食べました」と聞いても「何を?」と聞き返したくなる成分です。


<参考文献>

日本語教育の文法


日本語の教え方 基礎の基礎

2022.11.11 | コメント(0)
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