「部下、学生から舐められる」
「あいつは優しくしてるとすぐにつけあがる」
「女だからってすぐに舐められやすくて」
そんな悩みをよく聞きます。
一方で女性であっても細身、小柄な人、優しい人でも舐められるどころか尊敬されている人もたくさんいます。
つまり、なめられる原因は容姿や性別以外にもあるのです。
それを解決しようともせずに無理に腕力や権力を使って相手をコントロールしようとすると今の時代はパワハラ、セクハラになってしまいます。
それではリスクが高いので、僕自身、延べ数百人の留学生と接してきた経験から今回は舐められる原因を探っていきましょう。
結論から言うと舐められる原因は以下が考えられます。
1、ビクビク、おどおどしている。
2、能力不足
3、相手との信頼関係がない。
4、自分に信念がない。
1、ビクビク、おどおどしている。
考えられる原因はあなたがビクビク、おどおどしていると言う点が考えられます。
自信なさげに振る舞っていると絶対に舐められます。
解決策はシンプルで筋トレをすることです。
別にムキムキマッチョにならずとも心と体はつながっているので体を鍛えれば心も強くなります。
心が強くなれば堂々と立ち振る舞うことができるようになり、声も大きくハキハキ話せるようになり、ビクビクおどおどもしなくなります。
女性だろうと関係ありません。
まずは体を鍛えるところから始めましょう。
2、能力不足
教壇に立っていた時、いつも学生の愚痴を言っている教師がいました。
ある時僕の授業の時にその先生のことが話題になりましたが、学生たちは口々に「教え方がわかりにくい」「話が早い」
僕も学生時代、アルバイトをしていたのですが、めちゃくちゃ覚えが悪く、後から入ってきたアルバイトの方が先に仕事を覚えてできてしまうほどでした。
おかげで後輩アルバイトから舐められていました。
いじめ問題が深刻化していますが、いじめの原因は一で挙げたインキャな性格や体育ができない、勉強ができないことも多いものです。
会社組織でいつも足を引っ張る人が尊敬されるわけもなく舐められるのは当然です。
自分のスキルを上げ、そのコミュニティで活躍し、価値を提供することで性別や容姿に関係なく舐められなくなるでしょう。
3、相手との信頼関係がない。
これも原因の一つです。
二の能力不足ともつながるのですが、あなたがヘマをしてばかり、不義理をおこなってばかりであれば信用してもらえませんし、信用できない人の話なんて聞いてもらえるわけがありません。
そのためには相手との信頼関係の構築が必須です。
解決策は相手を褒めることです。
先ほどはあなたの価値を提供することが大事だと伝えましたが、逆に相手の自己重要感を高めてやることも同じくらい大切なのです。
「褒める」なんて簡単なことだよ、とそう思ったあなたは全くわかっていません。
「褒める」というのは相手の才能や能力を的確に見抜き、詳しく言語化して伝えなければならないのでとても高度な行為です。
ただ「君はいいね!」なんて連呼するのはただのお世辞だし、お世辞ばかり言う人はそのうち信用されなくなるのでかえって逆効果です。
「この人は私のことを大切に思ってくれている。ちゃんと見てもらえてる」
そう思ってもらえれば逆にあなたのことも大切にしてくれます。
4、自分に信念がない
1、「ビクビク、おどおどしている」にも少しつながりますが、自分が後輩や学生に教えたり指示したりする内容に対してあなたがビリーフを持っていなければなりません。
「ただマニュアルで決まっているから」「教科書に書いてあるから」「みんながやっているから」
では自分が自信を持って伝えることができないし、自身のないスタンスは態度に出てしまいます。
結果なめられてしまうのです。
きちんとマニュアルなどの意図を理解し、納得できないものであれば部下や学生にも強制してはいけません。
理不尽なものや古くなったものを後世に残してはならないからです。
以上、あなたがなめられる4つの要因について述べてきました。
いろいろ人間関係に悩んでいる人は多いと思いますので、最後に参考文献を載せておきます。
それでは!
*褒めることの重要性についてはこの本に詳しく載っています。
「人を動かす」
「嫌われる勇気」