最近、現代ホスト界の帝王ことローランドさんにハマってます。
優雅な佇まいと高いコミュニケーション力でユーモアある切り返しと甘い言葉で人気を博し、20代前半はずっとナンバーワンホストに君臨していました。
現在はホストを引退してホストクラブのオーナーとなって後進を育てる身となり、他にもタピオカ店、脱毛店など美容系の店を多数経営して業績を上げ、さらに最近はYoutubeも開設し、100万界再生を連発するなどまさに飛ぶ鳥を落とす勢いのローランドさんです。
Youtubeのコメント欄には外国の方のコメントもあって最近はグローバルに認知されてきている印象で僕が持っていた留学生の中でも「ローランドのYoutube見てます」って人がいます。
数あるYoutubeチャンネルの中でも外国向けでもないチャンネルでここまで認知されているのには驚かされるばかりです。
そのローランドさんがコロナ禍で苦境に喘ぐイタリアンレストランを買い取ってリニューアルしたそうで、その様子がYoutubeに投稿されています。
オーダーミス続出!悲惨すぎるオープン日…店長にブチギレ「全然できてねぇ」
https://www.youtube.com/watch?v=nMZeZvU5KQc&t=2s
早速急上昇にものって現段階で再生回数が50万回さすがだなと思うのですが、レストランは大失敗のスタートでした。
この失敗が今後スタートアップやYoutubeを始める人にとってとても有益になるんじゃないかと思って今回記事にすることにしました。
動画を見たところ以下のような失敗があったようです。
・注文した料理がなかなかこない、
・40分待ってきた料理が間違えてる
・逆に急いでしまいコース料理なのにデザートを料理途中で出してしまう。
・トイレが掃除されておらず汚い。
・スタッフの声が小さく、挨拶も元気がない。
・ミスされてもスタッフがメモを取らず同じ失敗を繰り返す。
など全て開業あるあるの失敗でランチ終了後ローランドさんに詰められているスタッフの様子が流されて、コメント欄が炎上していました。
「このスタッフは指導されてるのにメモも取らない。やる気があるのか」
「伝票の数を揃えておくなんて常識なのに準備不足もいいところ。スタッフ無能」
「そんなに最初からうまくいくはずないのにローランドにも責任がある」
などスタッフを責める姿勢やローランドさんの責任を問うコメントも多かったですが、逆に「勉強になる」ローランドさんの対応言葉は愛がある」など好意的なコメントも多くあったようです。
もちろん、注文ミスなどの原因は「伝票の書き方が統一されてない」など細かいことなどがあると思うのですが、今回の最大の失敗はそこじゃありません。
根本原因は開業当初から大々的に宣伝したことなのです。
なぜ最初から宣伝してはいけないかというと宣伝してしまうと話題を呼び、キャパ以上のお客さんが来てしまうことになります。
オープニングスタッフは当然みんな未経験なのでどうしたって想定外のことが起こり、ミスが重なります。
その上誰かがミスしても的確にフォローできる人がいません。
細かいミスが重なり、動画のような「料理を持ってくるのに1時間かかる」「商品を間違えて持ってくる」というようなことが起こるのです。
しかも初日の超多忙な時に大量にした失敗を全て直すなんて無理な話です。
また同じ失敗をする恐れだってあるし、それを繰り返していけば徐々にお客さんも減っていき、やがて倒産してしまうでしょう。
このように最初から大きく宣伝し、身の丈以上のお客さんを読んでしまった結果サービスの質が低下し、それが繰り返されていくうちに倒産してしまうのです。
芸能人や大企業がYoutubeを始めるとき影響力や資金を使って大きく宣伝し、初速で大量のアクセスを稼ぐも内容が期待値を下回り、数ヶ月後は誰も見なくなっている現象も同じことです。
著名人の店やYoutubeが失敗している原因の多くがこの理由です。
CoCo壱も最初にお店を出した時に大宣伝し、顧客を大量に呼び込んでサービスの質が低下し、それで大失敗したと社長さんが言っていました。
たまたま入った喫茶店で隣の客が「あそこのカレー屋遅いし味も大したことないし最悪」と言っていたのをたまたま聞き、そこからリカバリーを図ったようでしたが大変だったと語っています。
それでもローランドさんは元々資金力も人気もあるのでこれから取り返すこともできます。
今はプロセスエコノミーの時代で失敗でも動画にすれば再生が稼げる時代ですから。
現に再生回数が現時点ですごいので初日の損失分くらいは取り返しているかもしれません。
しかし、一般人はそう簡単にいきません。
最初の失敗が致命傷となって取り返しのつかないことだってあるのです。
商売の基本は小さく始めることです。
最初に宣伝もせずに細々と始めておけば最初に入店するのは1日に0〜3人でこれではお店が潰れてしまうと思うかもしれません。
しかし、最初のお客さんを大事にして全力でサービスするように心がけるのです。
そうすれば
「あ、デザートのタイミング早かったな」
「お客さんがトイレ使ったら汚れてないかチェックしないとな」
「このパスタは残りが多いから味付けを工夫しようか」
そんなふうに一つ一つ改善できるのです。
露骨な言い方をすると客が少数であれば失敗する練習ができるのです。
現在ブログ、Youtubeが伸びずに悩んでいる人、もしくはコロナ禍で店の客足が途絶え、ランディングコストだけが出ていく日々を過ごす店主さん、
そんな人からすれば早く資金を回収したい気持ちは痛いほどわかります。
しかし、その焦る気持ちを抑えてお客さん一人一人の信頼を得ることに注力してください。
1再生、1PVとはいえ人が一人見ているということを意識してください。
お客さんを一人一人大事にし心血を注いでサービスしていけばリピーターとなってくれ、さらに他の友達も連れてくるかもしれません。
小さな成功を積み重ねることが結果大きな成功に近づくのです。
それでは!