『闇金ウシジマくん』
聞いたことある人も多いかと思いますが、主人公が金融家という異色の漫画です。
金融といっても銀行、証券マンのような真っ当なものではなく闇金業者で、情弱の債務者から違法スレスレの暴利(というか違法)で金を巻き上げていくというものです。
主人公の元には様々な人物がお金を借りにきますが、闇金に借りにくるくらいの客ですからやはりかなり底辺の人間ばかりです。
どのくらいの底辺人物かというと
・子育てをそっちのけでパチプロにハマって借金まみれになる主婦
・30歳過ぎまでずっと停職につかず、パチプロや風俗嬢にハマって親の年金を使い込むフリーター男子
・ホストに入れ込んで貢ぐ金を風俗で稼ぐ女子
などお手本のようなクズ人間ばかりです。
そんな情弱から法を逆手に取った違法スレスレの暴利(というか違法)で金を巻き上げ、骨までしゃぶり尽くしてしまうのです。
なぜそんなブラックな漫画を勧めるかというと底辺に陥ってしまう人の特徴を本当によく掴んでいるからです。
世の中には成功法則なる本が溢れていますが、成功できるのは一握りです。
なぜなら人が成功した方法というのは一つではありません。
ある人はサッカーであったり、ある人は物販、ある人はファッション、ITというように様々な分野で成功者がいます。
それぞれ人は向き不向きがあるため、当然成功する方法もその人によって違います。
しかし、失敗する人間というのは驚くほどパターンが決まっています。
・一攫千金を狙う。
・学習、勉強しない。
・プライドが高く失敗して傷つくことを極度に恐れている。
・何をやっても継続しない。
・成功するための裏情報、裏技があると思っている。
底辺に陥る人間はまずプライドが高く挑戦して失敗し、笑われるかも、自信を無くすかも、そう思って挑戦することができません。
それで挑戦し、努力を続けることができず結果一攫千金を狙います。
そのためにはまるのがパチプロなどのギャンブルで、負けても負けても辞められません。
なぜなら自分にはスキルも能力もないため大きな負けもギャンブルで取り返すしかないからです。
「コツは掴んだ!次は勝てるはず!」
そうやってどんどんお金を注ぎ込み、泥沼にハマっていきます。
上のような毎日を繰り返し、大したスキルや経験も身に付かず一生働いても返せないほどの借金をこしらえ、しかも社会的信用もなくまともなところにお金を借りられないため闇金に手を染めるのです。
このようにウシジマくんにはさまざまなクズ人間が出てくるのですが、その底辺の人間の生活環境、心理や行動の描き方が本当にリアルでゾッとさせられるのです。
誰しも一歩間違えば陥りそうなことで必ずどれかは自分に当てはまり、ドキッとさせられるはずです。
しかも、現在はコロナ禍で倒産やリストラが相次いでいるため苦境に陥っている人は多いことでしょう。
そんな中で成功を目指してずっとひたむきに努力するのは充実感もありますが、孤立無縁の状態がずっと続き不安に駆られることもあります。
その上家賃や家のローン、奨学金返済、健康・生命保険、現代社会には様々な制約が課せられます。
うまく行っている人が羨ましく思え、つい「手堅く誰でも稼げる」みたいな方法に飛びつきたくなることもあるでしょう。
しかし、現実的な話、凡人、底辺人に儲け話などきません。
不安に負けず一歩一歩足元を固めて、焦らず前に進んでいきましょう。
それでは!