教育者、指導者必読の本 〜モンテッソーリ教育、灘中授業の実践方法〜|日本語3.0

インフォメーション

教育者、指導者必読の本 〜モンテッソーリ教育、灘中授業の実践方法〜

今日はいろいろ読んだ本の中で教育に関する本で絶対に読むべきだと考えた本についてご紹介したいと思います。

この記事を読んでくれている人の中には教師やコーチだけでなく部下を持つ上司や子育て中の親御さんなど様々な立場にあると思いますが、なかなか正解がなく、思い悩む日が多いと思います。

これから紹介する本はそんな迷えるあなたに何らかの指針を示してくれるでしょう。


1、組織、チーム運営に悩む人

ティール組織〜人を育てるのは人ではなくシステムである〜



ティール組織という現代組織論について述べた本で、従来型の組織の変遷をたどり、それぞれの特徴、メリットとデメリットについて述べてあります。

現代のように変化の激しい時代の中では意思決定に時間がかかるピラミッド型組織の限界について触れてあり、ティール組織という新しい組織形態を提案してあります。

ティール組織とは社員は雇われではなく一人一人に経営権、意思決定権、責任が付与されることで主体的に動くようになり、そうすることで会社も成長し、報酬も上がるというまさに夢のような組織です。

会社組織だけではなく教育現場での例も挙げてあります。

ティール組織を導入した学校はクラス制度や時間割というようなものも廃止され、教師と学生という役割すら明確ではありません。

何か秀でた物があればみんなが先生になり、学生同士が教え合うのが日常で教師はどうしても学生がつまずいた時にのみ手を差し伸べます。

つまり教師はティーチングではなくコーチングが主な仕事です。

システムが子供を、いや教師をも育てているのがティール組織です。

経営者にとってはもちろん上司にとっても教師にとっても学びの深い一冊です。


2、子育て、対人関係に悩む人への指南書

「嫌われる勇気」〜子供を褒めるな、叱るな〜



大ベストセラーになったアドラー心理学をもとにした思想を説いた本で人生に悩む青年がアドラー心理学研究者が悩みを打ち明けるという内容です。

この本を一言で要約するなら

「承認欲求こそが全ての不幸の源で一切捨ててしまい、見返りを求めずに周囲に奉仕すること」

であり、これを実践せずして幸せにはなれないと哲人は述べています。

自分がコントロールできるもの、つまり自分ができることのみに集中することと換言してもいいでしょう。

その考えを踏まえた上で「子供は叱ってもいけないし褒めてもいけない」など今までの常識を覆すような理論とその衝撃的な理由も述べられています。


青年が哲学者に相談するという対談形式のため一方的な押し付けにならないところもおすすめの理由です。
「子供の才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリメソッド」〜藤井聡太、Google、Facebook創業者が受けていた教育〜



モンテッソーリとはフランスの教育学者の人が提唱した教育論で、子育ての目的を一言で言うと「子供の興味関心を見つけること」であり親がすべきことは「子供のやりたいことを邪魔せずに手助けをする」と言うことです。

藤井聡太棋聖やGoogleの創業者ラリーページ、Facebookのザッカーバーグなども幼い頃形は違えどこのモンテッソーリ教育を受けています。

確かに子供の頃に興味の対象に出会い、人生を捧げるきっかけができればその後の人生の充実度や成功確率も格段に違ってくるでしょう。

子供のやることなすこと全てに口出ししている親御さんをみますが、ご自身も家事や仕事があるのに大変じゃないでしょうか。

もちろんただ放任するのではなく子供を見守り、必要な時に手を差し伸べる、これが子供にとっても親御さんにとってもベストな教育方法なのです。



3、指導者、上司のための指南書

「アオアシ」〜選手を生かすも殺すも指導者次第〜
『アオアシ』


サッカー漫画で愛媛の田舎からプロサッカー選手になるため東京のユースチームに入団した主人公の話です。


従来のサッカー漫画と大きく趣を異にする(と言ってもサッカー漫画に詳しいわけじゃないんですが)点がいくつかあります。

例えばみんなが経験していて感情移入しやすい高校サッカーではなくユースチームを扱っている点や主人公がFWではなくDFである点が挙げられます。


そして個人的に最大の特徴だと思うのが、主人公を指導する監督、指導者の在り方にも焦点が当たっている点です。

この監督は元プロでスペインで活躍した伝説的な選手ですがその後若くして怪我で引退を余儀なくされ、その後指導者に転身、若干30代半ばであるものの監督としても頭角を表しているというまさに天才です。

この監督の指導法がとにかくユニークで面白く、かつ理にかなっているため選手たちがぐんぐん成長していくのです。


「指導者は直接教えてはいけない。自分で考えさせて答えに辿り着かせることに意義がある」
「練習にも質ってもんがある。長時間ダラダラしても意味がない」
「考えて考えて言語化しているといずれ考えなくても正しく動けるようになる」


など教育者、指導者なら刺さる教訓が多くあります。

他にも選手の特性を的確に見抜き、最も適切なタイミングでアドバイスしたり、1番実力を発揮できるポジションにコンバートしたりとまさに名指導者なのです。

おかげで選手たちから絶大な信頼を経ており、全国の少年たちは一度はこの監督の指導を受けたたいとこのユースチームの選抜試験を受けに来るのです。

この漫画を読み込めば指導者、教育者として後進にどう接すれば良いのか大いに学びがあるはずです。


「人を動かす」〜人を想いのままに動かす方法〜



1937年に出版された歴史的ロングセラーで多くの成功者が推薦している本ではっきり言って成功のための自己啓発本はこの本だけでいいと言い切ってもいいでしょう。

本書の内容を一言で言うと「具体的には人を褒める」これだけでいいのです。


なぜ褒めるのが大事なのかと言えば成功するためには自分が努力するのはもちろんですが、自分の時間は24時間と限られています。

ここでキーになるのが、いかにして他者の協力を得るかということです。


他人の時間を使うことで48時間、72時間と使える時間が増えていき成功確率がぐんと上がるからです。

他者の時間を使うためには人を褒めて「この人のために働こう」と思ってもらうことなんですね。

「褒めるなんて簡単じゃん」そう思った方は分かっていません。

褒めると言うのはとても難しいものです。

なぜなら相手の長所を的確に見抜き、然るべきタイミングでわかりやすく相手に伝えなければならないからです。

「褒めて長所を伸ばす」ことはビジネス界だけでなく教育界においても重要な要素になってくるので、本書は十分応用可能なので一読の価値はあるはずです。

読んで具体的な褒め方を学びましょう。



4、語学

「冒険家メソッド」〜先生も学校もいらない語学学習方法〜



語学に関する教育本で一押しなのがこの本で、特筆すべき点は「SNA」という真新しい概念が提唱されている点です。

SNA(ソーシャル・ネットワーク・アプローチ)のことで「これからの時代SNSを通じて勉強できるので、学校も教師も必要ない」という過激な物です。

実際、今の時代留学などしなくてもTwitterで英語で発信していればフォロワーさんが勝手に英語を訂正してくれたりします。


具体的なSNSやICTツールの使い方は本書に書いてあるので一度ご査証いただきたいのですが、これからの時代教師の役割としては学習環境を整えたり、学習者の個性や学習進捗度に合わせてネットツールを紹介することだと本書で述べられています。

学習者にとっても教師にとっても学びの多い本です。

日本語学校でも大学でも「学生の質が下がってきた」と嘆く先生は多いですが、SNSでの学び方を知らない、または自習できない行動できない学生がいくので質が下がるのは当然です。

これからもこの傾向は続いていくので時間を無駄にしないよう正しい方向で努力するために本書を一読するのがおすすめです。



5、先人の知恵に学ぶ
「学校と社会」デューイ 〜学校の在り方〜



学校システムの矛盾を喝破し、学校は本来どうあるべきかを解いた本です。

学校は社会に出る前の準備機関であるべきでそのためには社会の縮図であるべきである、と言うのがデューイの本書での主張です。

今まで上げてきたような学校の問題点を喝破し、現代的な教育論を100年以上前に論じていた人がいることに驚かされました。


「世に凄む日々」〜天才教育者吉田松陰の教育メソッド〜


明治維新の功労者は大きく薩摩と長州に分かれますが、長州
歴史小説で主人公は吉田松陰、松下村塾を創設して2年ほどの間にこれだけ多くの人材を生み出したまさに教育者の象徴とも言える人です。

物語を通して彼の教育手法について詳細を知ることができるし、どのような生い立ちでどのように思想を育んでいったのかを垣間見れます。


「奇跡の授業」〜脱線だらけの授業に込められた意図〜



『灘中 奇跡の授業』

灘高の国語教師、橋本武さんの授業について取り上げられています。

灘高といえば日本でも有数の新学校で中の下まで東大に合格する年もあるそうですが、橋下さんの国語の授業では「銀の匙」と言う小説を一年通して読むと言うユニークなものです。

なぜ一年もかかるかというと物語の途中で駄菓子が出てきたら駄菓子を持ってきてみんなで食べ、草仮名が出てきたらみんなで覚えてみたり、漢詩が出てきたら漢詩を暗記させたりなど文科省の方針を全く無視した、受験と全く関係のない教授法を取っています。


追体験させて入り込ませることでその物語や時代に興味を持ってもらうのが狙いで、彼のおかげで学生が古典、日本語に興味を持ち、結果灘高の国語の成績も全国トップを叩き出していたのは多くの人が知るところでしょう。


以上、おすすめの教育書について紹介してきました。

やはり成果を上げている教育の最大公約数をとってみると以下のことが言えそうです。

・教師は教えるのではなく環境を整えることに専念する
・教師は学習者にその分野について興味を持ってもらえる工夫をする
・親や教師、指導者は学生や子供に裁量権と自由を与えるが同時に責任も与える

ぜひ参考にしてみてください。

それでは!

2021.06.12 | コメント(0)
コメントを書く

お名前

メールアドレス(非公開)

ウェブサイトアドレス

コメント

この記事へのコメント
テキストや画像等すべての転載転用販売を固く禁じます
Copyright © 日本語3.0 All Rights Reserved.