読後 「決断力」 〜羽生名人に学ぶ直感の磨き方〜|日本語3.0

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読後 「決断力」 〜羽生名人に学ぶ直感の磨き方〜

今日ご紹介する本は羽生善治さんの「決断力」です。

羽生善治 『決断力』


羽生さんといえば棋士の人生で一つでもタイトルを取れば大変名誉であるにもかかわらず、7つあるうちの7つのタイトル全てを獲得する7冠を成し遂げたという神がかった人です。


そんな羽生さんがこの本の中でこんなことを言っています。

「実戦で、進行する十手先の局面を想定することができるか?」

プロの棋士の集まりで、こんなことが話題になったことがある。「できない」というのが一致した結論であった。『決断力』p52

もちろん棋士ですから事前策は考えてくるものですが実践とは生き物で相手あってのことです。

当然予想外の手を打たれることはあるし、一手変わればその後の流れが全く予想だにしなかった流れにだってなり得ます。

先も見えずに将棋で時間が限られている中最も有効な判断材料になるのが直感です。


直感なんて当てずっぽうのようなものでそんなことで人生を決める決断をするのはいい加減すぎると思う人もいるでしょう。

しかし、羽生さんだけでなく多くの成功者、勝負師たちは直感の7割は正しいと述べ、人の判断よりも自分のうちなる声、直感に従って判断し、成功しているのです。


それでも懐疑的なあなたは

「成功者の直感だから元々特別なものだろう、庶民に備わっているわけがない」

とそう言いたいのでしょう?

しかし、羽生さんはそうではないと言っています。

「直感力は、それまでに色々経験し、培ってきたものが脳の無意識の領域に詰まっており、それが浮かび上がってくるものだ。全く偶然に、何もないところからパッと思い浮かぶものではない」『決断力』p52

つまり、直感の質はそれまでの勉強量、経験量に比例するのです。

単なる当てずっぽうではなく、きちんと勉強している人の直感の7割は当たる、ということになります。

似たような話は他にもあります。

第二次大戦の頃、アメリカにジョージ・パットンという軍人をご存知でしょうか。

他の将軍が思いつかない定石外れの作戦を発案し、大胆不敵で無謀とも言えるような戦い方をするものの必ずいつも最後には自軍を勝利に導いた常勝将軍です。

ちょうど漫画キングダムに出てくる麃公(ひょうこう)のような人です。

彼の突飛な作戦や戦い方も直感から得るものが多く、第二次世界大戦で行われたノルマンディ上陸作戦の指揮を取った際には10000都市を敵軍から解放し、自軍の7倍もの敵兵を葬ったと言われています。

史上最大規模の上陸作戦を成功に導き、アメリカでは知る人ぞ知る伝説となったパットンは次のように述べています。

「私はハンニバルの生まれ変わりである」

彼は多くの歴代の名将の戦を目にしており、世界各地の土地、戦争のデータベースが完璧に頭に入っていたというのです。


最初は信じていなかった部下や同僚も彼の神がかった活躍ぶりを目にするにつれ、信じるようになり部下や同僚、しまいには国民全体からの絶大な信頼を得るようになったということです。


羽生名人は膨大な棋譜が頭の中に、パットンは古今の戦争のデータベースが頭の中にあります。

データベースが大量にあればたとえ予想外のことが起きたとしても似たような事例から解決策を導き出すことができるのです。


AIがなぜプロ棋士に勝ったかというとプロ棋士よりも正確に過去の棋譜データを蓄積しており、その中から最善の一手を選んでいるに他なりません。

日々の勉強、行動がいざというときの判断につながります。

それゆえ咄嗟に出た考えであっても驚くほど精度が高いのです。

あなたも判断に困った時は直感に頼りましょう。

そして直感の精度を上げるために日々勉強し、行動し続けましょう。

それでは!

2021.02.11 | コメント(0)
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