どうもこんにちは!
今日も以前から推しているサッカー漫画「 アオアシ」の最新刊をご紹介します。
「アオアシ 22」
巷では「鬼滅の刃」が空前のヒットを飛ばして話題になっていて名作なのは間違い無いのですが、あえて僕はこの時期にこの漫画を推したいと思います。
教育に携わっている人はもちろん職場やスポーツで誰かを指導する立場にある人にとっては大変有意義な内容なのでぜひ一度読んで欲しいと思います。
「容赦なく降り注ぐ雪は、フィールドを使える時間を限定させる。だからこそ聞き逃すな。次はない」

主人公アシトが所属するユースチーム、エスペリオンは全国の高校サッカーで最強と呼ばれる青森青藍という高校と対戦が決定しました。
青森青藍という高校は環境も指導法も独創的でその一つが練習時間を制限するというものでした。
まあ、制限するというか制限せざるを得ないという言い方の方が正しいのですが、どういうことかというと青森にある高校なのでほぼ年中雪が降っており、選手がフィールドで練習するためには選手自身が雪かきをしなければならないのです。
雪かきといっても尋常な量じゃないので練習するためにグラウンドに出てもほぼ雪かきで終わってしまうので実質練習時間は1時間ほどなのです。
限られた練習時間だからこそ選手一人一人が練習を身のあるものにしようと考え、監督の指示を漏らさず聞こうと努力するということです。
指導者、教育の最も大事な役割は学習者や選手が勉強しやすい理想的な状況、環境を作ることだと言いますが、そういった意味ではこの監督がやっていることは理にかなっているのです。
結果を出しているチームや選手はとても多くの練習量をこなしていると思われがちですが、実はそうではありません。
サッカーでも格闘技でもなんでもそうなのですが、必要以上の時間を練習に費やすとオーバーワークになり、健康を害したり怪我をしたりする恐れがあるため、必要以上の練習はご法度なのです。
「闇雲に練習しない」「休む時は休む」
これはこの漫画では繰り返し出てくる重要項目です。

これはスポーツのみならず一般社会でもそうでしょう。
日本社会がブラック労働で悩まされる日本人が多い割に日本の労働生産性はOECD諸国でかなり低い状態にあります。
効率を重視せず長時間働くことを美徳としている企業や人が多いからかもしれませんが、これはうつ病など精神を病む原因となるので健全とは言えません。
逆に一日中時間があったとしても何か自分で副業を始めようと意気込んでも結局ダラダラYoutubeやアマプラを見て一日が終わったという人も多いでしょう。
長時間ダラダラやればいいということでは決してなく、むしろどうすれば少ない時間で成果を上げられるのかを工夫することで他者に差をつけることができるのです。
したがって貴重な休日を無駄にしてしまうという人はあえて予定を入れて作業時間を制限し、その時間にどうやって終わらせられるかを考える方が帰って効率的なのです。
日常生活もサッカー同様オフ・ザ・ボール(ボールを持っていない時間)を大切にすることで効率的になるのです。
素晴らしい学びがありますのでぜひ「アオアシ」をご一読ください。 それでは!
「アオアシ 1」