オンライン化したせいで教師が大変? はあ?|日本語3.0

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オンライン化したせいで教師が大変? はあ?


8月にも関わらずコロナ騒動が続いています。

教育機関もそのあおりを受け、オンライン化、ICT化に舵を切っているところも多いようです。

しかし、なかなかうまくいっていない学校も多いようで、メンタルを病む教員も増えていると言う報道やツイートもよく目にします。

日本語学校も例外ではなく、特に新人の先生はただでも授業準備の時間がかかる上にオンライン化にも対応しなければならないので四苦八苦している先生も多いようです。


しかしですね。

そもそもICT化、オンライン化は効率化のために行うのでオンライン化して教員や学生の負担が増えたと言うのは大変おかしな話なのです。

もちろん、最初操作に慣れるのは大変ですが、慣れれば自動化できて教員の負担が減るものなので、苦しい状況がずっと続くと言うのは根本的に使い方を誤っている恐れがあるので早急に見直したほうがいいでしょう。


案の定、「オンライン化で疲弊している」と吐露しているTwitterアカウントやブログをたどってみるとその多くがzoomで大講義をやっていたりとオンライン化の意義を履き違えている人がほとんどでした。

通常授業をそのままオンラインにしたところで非効率になるのは当然です。

教員は苦労していると言いますが、一番の被害者は高い学費を払って対価に見合ったサービスを受けられない学生の方です。

すでに大学の新入生の1割が退学を検討していると言う報道もあるくらいです。

コロナになって皮肉にも日本の企業や教育機関が内包する脆弱性が明らかになりました。

脆弱性とはすなわちICT化、オンライン化を怠ってきた点で、現に会社でも必要に応じてリモート化している会社はコロナ 禍においても全く困っていません。

今困っていると言う教育関係者は素直に反省しなければなりません。


ではどのように改善すればいいのでしょうか。

まず多人数集めて行う講義は必要ありません。

うまい教師の授業を動画にしてテロップなどをつけ、その動画を視聴すればいいのです。

場合によってはpowerpointやkeynoteでスライドを作ってもいいでしょう。

そうすれば普通の大学の講義より断然見やすくなるはずですですし、学生は何度も動画を見ることができるし、見にくい、聞こえにくいと言った苦情もなくなるはずです。


教師だって授業準備に時間をかけたり、同じ内容を何度も喋る必要も無くなります。


日本語学校もそうです。

日本語教師はオンライン移行と関係なく授業準備が大変だと言われてますが、それは教科書の問題でも教授法の問題でもなく労働集約型から脱却できていないのが原因です。


今まで日本語学校は新人の先生が四苦八苦して授業準備をして、クオリティの低い授業をして、過労や低賃金に悩まされてすぐ辞めてしまい、また次の新人の先生が入ってきてと言う壮大な無駄が行われていました。


しかし、大学と同じで導入や説明のような部分はうまい先生の動画を他の授業で使いまわせば十分で、新人の先生は動画の改善点やついてこれない学生のコーチングなどに時間を割けばいいのです。

一から授業を作るよりすでにあるものを改善していったほうが学校の教育水準は上がるし、先生たちもずいぶん楽になるはずです。

学生も新人の先生の変な授業を受けずに済むし、動画なのでわからないところは何度も見直せるので落ちこぼれも防げます。


繰り返しますがオンライン化によって教師も学生も疲弊していると言うのは明らかに間違ったオンライン化教育が行われている証拠です。


オンライン授業をコロナで教室授業ができない期間の一時的な対策ではなく、完全オンラインへの移行期間だと捉えましょう。

コロナと共存せざるを得ない状況の中なおさら必要となる対策のはずです。

それでは!

2020.08.11 | コメント(0)
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