オンライン授業にはだかる著作権の壁  〜オンライン授業では資料を配布できない〜|日本語3.0

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オンライン授業にはだかる著作権の壁  〜オンライン授業では資料を配布できない〜


コロナ感染拡大防止策として大学や小中学校など教育機関でオンライン授業の導入が進んでいます。

しかし、「大学やめます」「授業準備が大変」なんてつぶやきがTwitterで拡散されていたり、学生たちからも教授たちからもかなり不評のようです。

  
オンライン化はとても便利なので僕自身、ネット授業をしていて不思議でしょうがありませんでした。

「どうせ今までICT化を怠ってきた教育機関側がろくに準備をせずに始めたからでしょう」

と思っていたのですが、どうもそれだけでなく著作権の問題が原因で効率的な授業ができない場合があるようです。


withコロナでコロナと共存していく道を選ぶならばICT化は必須ですが、何も知らずにICT化して著作権に抵触し、実際裁判沙汰になった例もあるので注意が必要です。

オンライン化を検討している教育機関や先生のためにオンライン化する際の著作権上の注意についてまとめました。


<オンラインでは資料の配布ができない!?>

まず、大きな違いとして通常対面授業であれば教科書の問題や論文の一部をコピーし、配布することは何ら問題がありませんが、オンライン授業では著作物を複製し、無償で利用することができません。

著作権上、教育機関が著作物を無料で使用できるのは以下の2点です。

@対面授業のための著作物を配布すること
A対面授業で使用した資料や講義映像を他の会場に同時中継する場合
(著作権法35条参照 https://forum.sartras.or.jp/info/004/ )

ということになっています。

Aの条件を見て「えっ、講義映像を他の会場に同時中継できるならオンラインと同じじゃん!」と思う方もいるでしょう。

しかし、そうではなくあくまで主会場で教授と学生が授業を行っているという前提があってこそなのです。それをそのまま副会場で同時中継しているからOKなのです。

オンライン授業は主会場もなければ副会場もないためこの条件を満たさずそのため著作権者の了承を得なければならないのです。

教科書や論文内の図表を写したり、音楽を流したりするのはもちろん、文学作品を朗読することもできません。

逐一許可を取っていては授業に間に合わない、それで自作の教材に限定されるため効率の良い授業ができないということらしいんですね。

授業なのに論文や教科書の引用ができない、かなり質の低い授業が体裁だけ整えるために突貫工事のように行われているんだろうなと察します。


withコロナでコロナと共存していく場合と考えるまでもなく効率化するために教育や仕事をリモート化していくことは必須。

そうなった場合、必ず先ほどの著作権の問題にぶつかり、授業の質は低下します。

「対面授業の意義は何か?」

全教育者がその問題を突きつけられており、その問題から逃げていれば優秀な学生たちは教育機関を見限り、Youtubeやスタディサプリなどネットのコンテンツに流れていくでしょう。

2020.07.06 | コメント(0)
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