日本人日本語教師が今後途上国の日本語教師に取って代わられる件|日本語3.0

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日本人日本語教師が今後途上国の日本語教師に取って代わられる件


今年もハロウィンの季節になりました。昨年ハロウィンにかまけて暴動や暴走、痴漢がはびこったため渋谷区から税金1億円を投入して警備する予定のようです。

渋谷区外の住民のせいで渋谷区民がそのツケを払わなければならないのは若干理不尽ですが、今年もどうなることでしょう。

<えごま油>
脳の栄養素であるDHAが豊富に含まれている油です。



さて、日本語教育現場をある程度続けてると留学生達の進路がSNSなどを通じて目に入ってきます。

嬉しいことに僕の教え子たちの中には日本語教師になっている人が多くいます。

主にネパール人とベトナム人の学生たちで、帰国した後に母国の日本語学校の教壇に立っているそうです。


驚いたことにネパールやベトナムではN3以上合格していれば先生になれるらしく、正直漢字や文法もろくにわからないノンネイティブの日本語教師がいることは前から問題になっています。


もちろん、学習者から不平が出ないために採用試験時に模擬授業はするそうですが、そこまで厳格ではないらしいと言うことです。

僕も学生たちが教師として活躍してくれるのは大変喜ばしいと思うのですが、正直「この人大丈夫かな?」というレベルの学生もいます。


我々日本人教師は知らない間にライバルを育ててきてたようですが、こういった状況が続くとマイナス面もあると思います。


マイナス面とは2点あり、一つは日本語教育の質が下がってしまうという点で、もう一つは日本語教師の雇用が奪われてしまうという点です。

順に話していきます。

まずは1点目の「日本語教育の質が下がる」という点についてです。


先ほども触れましたが、ベトナムやネパールではN3さえ合格していれば教師資格が認められるため、海外では日本語の知識が浅い教師が年々増加しています。


もちろん日本語の学習者を経験しているという点ではネイティブの教師よりも現地の教師の方が優れている場合もあります。


ネイティブよりもその国の母語の特徴を知っているはずであるし、間違えやすい箇所や引っかかりやすいポイントに敏感である点が優位に働く場合も多いでしょう。


しかし、困ったことにベトナム在住の日本人教師によるとN3レベルの漢字もろくに読めない勉強不足の教師も多いようで、「お湯を作ります(沸かします*)」と教えているベトナム人教師もいるということです。


シンガポールの英語であるシングリッシュのように言語に土着文化が混じるのはある意味で必然ですが、学習者が来日した際にあまりにも不自然で間違った日本語を使ってしまうと日常生活や職場でのコミュニケーションに支障が出ます。

<SNSで外国語をマスターする>
もう先生も学校もいらない!?



もう1点は日本人の日本語教師の雇用が奪われていくという点です。

知り合いのベトナム人の学校経営者によるとその学校での日本語教師の給与形態はN1を持っている人が10万円から14万円、N2人は5万円から6,5万円、N3人は4万円から5万円ということです。


いずれも国内の日本人常勤教師よりも安い価格になっています。N1合格者に至ってはベトナムにいながら14万円ということなら日本人と同等の給与水準になります。


現在、日本国内の日本語学校の多くは出稼ぎ留学生によって支えられていますが、これからは特定技能ビザが創設され、日本で外国人による単純労働が認められます。

それに伴って出稼ぎ留学生のビザは厳しくなっているので、初級から日本語を学ぶために来日するという学習者が減ることになるでしょう。


わざわざ学費も物価も高い日本の日本語学校に来るより多少質が低くても安い母国の日本語学校で学習したいという学生が増えていっても不思議ではありません。


国内の日本語学校では学費の支払いに追われてアルバイト三昧になり、日本語が全然上達しない学生も多くいますが、そんな状態になるより現地である程度勉強して来日した方がいい仕事にもつけるかもしれません。


ベトナムに限って言えば日本語教育が公教育化されたため来日せずとも義務教育の段階で話せる人がどんどん出て来るかもしれません。


最近プログラマーの人が言っていたのですが、日本人のプログラマーが安く買い叩かれているそうです。

理由は途上国で安い値段で働いてくれるプログラマーにアウトソーシングできるようになったからだと言うことですが、同じ現象が日本語教師の世界でも起きているのです。


以前から僕は国内の日本語教師の雇用は「1. 特殊ビザ創設 2. グローバル化による格差是正 3. ネットによるコンテンツが台頭」と言う3つの理由から激減すると述べていましたが、また新たな要素が加わったことになります。

これからの日本語教育の話をしよう 〜日本語教師大失業時代をどう生きるか?〜http://hayato55.com/article/186540554.html


日本全体がそうですが日本語業界も御多分に洩れず厳しい状況を迎えます。

日本語教育に情熱が持てない人はすぐにやめて別の道を模索した方がいいでしょうし、雇用が厳しくなっても業界に踏みとどまって頑張りたい人はちゃんと工夫と努力をしなければいずれリストラ対象になるかもしれません。


特に日本語業界は年配の先生が多いですが、40〜50才すぎてリストラに遭うのは相当辛いと思います。


生き残るためには時代状況に変化していくことが大事で、そのためには今までの教室授業にとらわれずにSNSなどを通じて日本語を教えていく手法なども模索しなければなりません。


国や業界を変えようと言う殊勝な先生もおられますが、それよりも明日から自分の行動を変えていった方が早いでしょう。


それでは!悠々と急げ!


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2019.10.31 | コメント(0)
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