日本語教師の給料が上がりようがない2つの理由|日本語3.0

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日本語教師の給料が上がりようがない2つの理由


今日は以前から度々議論になっている日本語教師の待遇についてです。


というのも相変わらずブログやツイッターで日本語教師の人たちが
自身の待遇の悩みを吐露しているのを散見します。


結論から言いますが、日本語教師の給料も待遇も
今後良くなることはありません。


理由は
1構造上の欠陥
2コンテンツの無料化

の2つが挙げられます。

詳しく見ていきましょう。

<ホスファチジルセリン>
シナプスが繋がりやすくなり、ひらめきや思考力、学習効果の高まりが体感できました。



1. 構造上の問題

給料が上がる仕組みは基本的に売上が上がらなければなりません。

売上を上げるためには顧客が増えていなければなりません。


そう考えると日本語学校の収益構造は劣悪です。

何しろ顧客である学生がいくら増えてもそれに伴って
教師も増やさなければならないからです。


つまり顧客とともに人件費も増えるのです。


解決策は客単価、つまり学費を上げることですが、
日本に来る学習者でいうと東南アジアなど途上国の学習者が多い中
学費を上げるのも難しいでしょう。


最近できた日本語教育推進法案を根拠に国や自治体から
公費で日本語教育を整備して教師の待遇を上げてもらうことを
期待する先生方もいらっしゃるようです。


中には北海道の東川町などでは国からの補助金を使って
外国の方に日本語教育を施しているそうです。


しかし、これを全国規模でやるとなると膨大な予算が必要になってきます。


年金すら払えないオワコン政府にそんな予算を割ける余裕があるでしょうか。

ネトウヨなどは

「外国人に金かけるなら年金払え」

とか言いそうですが、保守層の多い自民党が果たして
そんな批判を押しのけてまで日本語教育を推進するとは思えません。
 

2. コンテンツの無料化

これからの時代むしろこちらの要因が大きいと思いますが、
コンテンツの多くはこれから無料化していきます。


どういうことかというと昔は映画や本、音楽などに対価を支払って
視聴していました。


しかし、今や映画はネットフリックスで月額料金でいくらでも見られるし、
音楽もituneseで数百円で購入できます。

いや、Youtubeなら映画も音楽も無料で視聴できます。


本もフライヤーなどで月額料金を支払えば要約を読むことができますし、
ブログなどで無料で見られる場合もあります。


昔は弁護士や税理士などの士業の方には料金を支払って
コンサルをしてもらっていましたが、
最近ではYoutube上で弁護士さんや税理士さんが自ら無料で
質問に答えています。


彼らはもちろんボランティアでやっているわけではありません。


なぜこんなことをやっているかというと検索エンジンの仕様上
有料で出し惜しみしているサイトよりも無料で出し惜しみしていない
サイトの方に人が流れるからです。


「こんな素晴らしい情報をこの人は無料で公開してくれている。
 なんていい人なんだ」


そうやってファンになってくれる人がサイト訪問者やフォロワー
という形で増えます。

そうやってフォロワーやPVを稼いだ末に
企業から広告や案件を受託して報酬をもらうのです。

視聴者さんよりも企業からの報酬の方がはるかに単価が高く
Youtuberの多くはこの形態を取っています。


この波が日本語業界にも来るのです。


こちらの本でも述べてありますが、今は日本語学校で勉強しなくても
ネットに学習のための多くのリソースがあります。

<SNSで外国語をマスターする>
もう先生も学校もいらない!?



現に今までも「日本の歌が好きで歌だけで全て日本語を覚えた」
という人も多くいますが、これからの時代はますます
そんな時代になっていくでしょう。


日本語学校の先生は

「最近、日本語学校に来る学生たちの質が落ちてきた」

とよくおっしゃっていますが、リテラシーの高い学習者は
ネットのリソースで無料で勉強しているのです。


むしろ質が落ちているのは日本語学校の方で
優秀な学習者から見放されているという言い方のほうが正しいでしょう。



ここまで日本語教師の待遇が良くならない理由について
話してきましたが、ここからはどうすればいいのかという話をします。


答えは理由2で述べた流れに沿って自ら無料でコンテンツを制作する側になる
ということです。

媒体はinstagram、Youtube、Facebookなんでもいいのですが
フォロワーさんやPVを増やして企業を相手に仕事ができるようになるべきです。


どうせ薄給なら無料でコンテンツを作って自分の将来のために
なりそうなことをやた方がいいに決まっています。

教師の中には

「組織を構成するのは人間だから現場の人間が変わるしかない」

とそんな殊勝な心構えの方もいらっしゃるようです。

そんな人に声を大にして言いたいのですが、絶対に組織は
変わらないので諦めて自分で何かを始めた方が早いのです。


なぜなら日本語学校は完全に利権化しています。

教科書の会社との癒着や現地ブローカーとの癒着は長年のもので
様々なしがらみや長年のルーティンがある中で経営者でもない
一日本語教師が変革を起こしていくのは極めて困難です。


変える努力をするのは大切ですが努力の方向性を間違えると
ただ精神と肉体が疲弊していくだけです。


人を変えることはできないと割り切り、
まずは自分を変える努力をしていくことです。


傾向を正しく掴んで正しい努力をして道を切り開いていきましょう。

それでは!

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2019.07.04 | コメント(2)
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コメント

この記事へのコメント

ご無沙汰しております。
今回の記事も楽しく読まさせていただきました。
インスタで無料で公開している教材を拝見しました。
なかなかの量ですね〜
私は最近、モバイルアプリの日本語教材をつくっています。
海外の日本語の授業中に使えるアプリを想定しています。
これで授業の質がある程度確保できるだけでなく、日本語学校としての差別化もできると思います。
もしよろしければ、一緒につくりませんか?というお誘いです。
気が向きましたらご返信コメントお願いします。

from 海外の日本語講師 2019.07.13 02:33

いつもありがとうございます。
日本語のアプリ制作は僕も興味を持っていますが、まだプログラミングの知識はありません。それでもご協力できそうであればご協力させていただきますが、詳しい内容をお伺いできますか?

from 佐藤隼人 2019.07.13 22:14

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