なぜ日本語教育では「文型」が重視されるのか|日本語3.0

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なぜ日本語教育では「文型」が重視されるのか


前回は格助詞とは述語のとの関係性を表すもので、
それぞれの種類について述べた。


格助詞とは  〜その種類と役割〜
http://hayato55.com/article/186110990.html

『日本人のための日本語文法』


『日本語』金田一春彦


今回は日本語教育でよく聞かれる「文型」とは何かということについてまとめた。

文型という言葉に触れる前にまずは文の「必須成分」と
「随意成分」という言葉について触れる。

以下の例を参照されたい。

ティジュカ ジョアキン フェジョン シキンニョ 食べた。


この中で文の必要な部分、つまり「必須成分」はどの要素だろうか。

「が格」をのぞいてみると以下のようになる。

ティジュカ フェジョン シキンニョ 食べた。

この文だと「え、誰が?」と当然の疑問が浮かぶため
「が格」は必須成分である。

また、「を格」をのぞいてみると以下のようになる。

ティジュカ ジョアキン シキンニョ 食べた。

これでもやはり「え、何を食べたの?」と読み手は疑問に思うだろう

対して「で」「と」はどうだろうか。

ジョアキン フェジョン シキンニョ 食べた。

ティジュカ ジョアキン フェジョン 食べた。

これらは違和感なく読むことができるだろう。

つまり、この文の場合「が」と「を」が必須成分で
「と」「で」が随意成分になる。

では「と」が常に随意成分になるかというとそうではなく。

・私は昨日ケンカしました。

と聞くと当然、「ケンカした相手は誰だ」ということになり、
この場合は「彼女と」など相手の存在を表す「と格」が必要成分となる。

・私は名古屋に移動しました。

という文であればどこから移動したのかが問われるため
「東京から」といった「から格」が必須成分になり得る。


これらの必須成分と述語の組み合わせを文型といい、
文型の主な組み合わせ以下の表になる。

日本語の必須成分.001.jpeg

一方で「ティジュカ で」「シキンニョと」の「で」「と」などの格助詞は
述語で決まるのではなく名詞との組み合わせで決まる。


母国語話者はこの格助詞と述語の組み合わせである文型が
すでに頭に入っているが、学習者にはこの文型を教えなければ
「AさんがBさんを結婚する」など誤文を産出する。

これは文型が入っていないからで、
したがって日本語教育では文型学習が重視されるのである。


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2019.06.16 | コメント(0)
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