ウチとソトの日本語  〜日本語の排他的な特徴について〜|日本語3.0

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ウチとソトの日本語  〜日本語の排他的な特徴について〜


「日本人は外国人に厳しい」

日本語教師時代、留学生に何度かそう言われることがある。


留学生にとって日本の風習や性格、文化は独特でそんな中で
生活している留学生たちにとってみれば
自分たちが除け者にされている感じがするのは無理もない。


外国人差別の原因かはわからないが、
日本語自体にも確かに排外的な性格もある。


そういった日本語の特徴を捉えることは語学教師として
教壇に立つ際に極めて有意義である。


まずは日本語の排他的な特徴についてまとめた。

<日本語>金田一春彦



日本語には日本のものとそのほかのものをはっきりと
分ける特徴がある。


例えば「和食」「和室」「和服」など日本のものであることを
強調する単語がある。


そして日本の言葉には「ひらがな」か「漢字」が当てられ、
西洋から入ってきた言葉にはカタカナが当てられるが、
これは世界の言語の特徴の中でも珍しい。


また、外国人のことを「外人」と読ぶ場合もある。


もっと小規模な面で言えば「ウチ」と「ソト」もはっきりと分ける。


日本は家というものを大事にしており例えば「嫁」「婿」などは
「妻」「夫」と同じ人物を指すが意味合いが少し違う。


「妻」「夫」は自分の配偶者、つまり「ウチ」という意味が強く
「嫁」「婿」は「嫁に行く」などという使用例から
外から来た、外へ行くという意味合いが強くなる。

「嫁」「婿」を英訳するとそれぞれ
「daughter-in-low」「son-in-low」でそれぞれ養子という
全く別の意味になる。


日本は上下関係にも厳しく、日本語にもそれが現れており、
特に敬語、謙譲語は留学生が苦しむ項目のうちの一つである。


兄弟の表し方もヨーロッパ系言語とは異なる。

日本語では兄弟を「兄」「弟」、姉妹を「姉」「妹」とわけ、
さらに兄弟は長男、次男、三男に分けられ、
姉妹は長女、次女、三女に分けることができる。


これが英語だと「elder brother」「younger brother」で完結する。


ところで日本の家族間では同一人物の呼称が実に多い。

「父、父上、お父様、お父さん、父さん、父ちゃん」などで
多くの外国人からすれば実に面倒である。


外国人にとって理解しがたいことはそれらの呼称を
誰もが使う点である。


母は自分の子供に向かって「お母さんは」と言い、二人の兄弟のうちの
年上の方を指して「お兄ちゃん」と呼ぶ。


あるトルコ人の社会学者が日本の夫婦が互いに
「お父さん」「お母さん」と呼び合っている場面を見て
実に奇怪に感じたという。


また「おじいさん」「おじいちゃん」という呼び名は通常
自分の家族の祖父をさすが、時に赤の他人である老人のことを
指していう時もある。


「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」も同様で、女学生がバイト先で
お客さんに「お姉ちゃん」と言われて戸惑ったという。


日本語は排他的だと述べたが、この使い方は実に
ウチ的な表現である。


<所見>

以上、日本語の排他的な表現、独特な表現について
主に取り上げてきた。


日本人として当たり前になっている言い回しに
疑問を持ち、いかにして学習者の理解につながる
コンテンツ作りをしていくか
今後も模索していきたい。


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2019.04.19 | コメント(0)
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