形容詞の種類「ク活用」と「シク活用」と「ナ形容詞」の成り立ち〜|日本語3.0

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形容詞の種類「ク活用」と「シク活用」と「ナ形容詞」の成り立ち〜


日本語の文は基本的には「名詞文」「動詞文」「形容詞文」に分別される。


古代においては動詞文がほとんどで名詞文と形容詞文は極めて少なかった。

名詞文が少ないことは容易に想像できるだろう。


現在我々の周りにある物のほとんどは古代には存在しておらず
時代の変遷を経て出現し名前とともに誕生した名詞がほとんどだからである。

対して「走る」「歩く」「投げる」「寝る」などの動詞は
古代から存在していたため動詞の数に変動がない。


では形容詞文はどうだろうか。

今回は形容詞の歴史の変遷について概要をまとめた。

<日本語の文法を考える>


名詞文は物の名前を表し、動詞文は状態や動作をとらえたもので、
形容詞文は物事の性質を時間に関係なくとらえたものである。


形容詞の活用の種類は連用形にした場合「ク活用」と「シク活用」に
区分けされる。

・ク活用
赤い(赤く)、暑い(暑く)、荒い(荒く)、重い(重く)、固い(固く)
薄い(薄く)、暗い(暗く)、早い(早く)、痛い(痛く)、多い(多く)

・シク活用
悲しい(悲しく)、激しい(激しく)、寂しい(寂しく)、悔しい(悔しく)
忙しい(忙しく)、著しい(著しく)、新しい(新しく)、嬉しい(嬉しく)


ク活用をとる形容詞は状態や性質を客観的に表すのに対し、
シク活用をとる形容詞は気持ちや情念を主観的に表す傾向がある。


古代では語彙が少なかったが動詞や形容詞の活用形も少なかった。

このことは古代では物や現象の状態を表現する方法も少なかったことを示し、
日本人は歴史の変遷を経て表現方法を充実させてきた。


例えば「高い」と言う形容詞は古代(少なくとも文字が確認できる
奈良時代よりはるか以前)は「形容詞」と言う概念がなく、
名詞や動詞を修飾する際に以下のように表していた。

1)高山(たかやま)、高波(たかなみ)、高坏(たかつき)
2)面高(おもだか)
3)高行く、高照らす、高光る

1)は名詞にかかる形容詞で、2)は名詞の役割を果たし、
3)は動詞を修飾する副詞の役割を果たす。


奈良時代から平安時代にかけて漢文を訳したり、日本語で日記や著作を
表す動きが活発になるにつれ、品詞の役割を明確にしたり、
時制も正確に表現したいと言う欲求も高まっていった。


そこで名詞にかかる場合は「〜き」を加えて「高き」「早き」と言う形をとり、
動詞を修飾する場合は「〜く」を加え「高く」「早く」、
文を終える場合は「〜し」と言う形を取られるようになった。

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また奈良時代には形容詞に助動詞をつける習慣がなく現在のように
「高くない」「高かった」など時制を表す表現ができなかった。


そこで平安時代には形容詞の連用形として「あり」が接続され、
次第に以下のように表されるようになった。

・「悪しくあらず」 → 「悪しからず」
・「悲しくあらまし」 → 「悲しからまし」
・「よくありき」 → 「よかりき」
・「おほくあれども」 → 「おほかれども」


このように「あり」を接続させることで過去形、否定形、推測などの
表現が可能になった。


<形容動詞の成立>

日本語における重要な次の転機は形容動詞の成立である。


前述のように形容詞が成立した頃(少なくとも奈良時代よりはるか昔)には
形容詞の語幹に次のように助詞を接続していた。

・連用形語尾「高く(〜く)」
・終止形語尾「高し(〜し)」
・連体形語尾「高き(〜き)」


奈良時代から平安時代にかけて多くの漢語が輸入されると
これらの漢語をいかにして日本語に取り込むかが工夫された。

例えば「常(つね)」「華やか」などである。

上のように形容詞の語幹は語尾と深く結びついており
「高く、高し、高き」は一体であるとされていたため「常く、常し、常き」
と言う活用は取れなかった。


そこで名詞に語尾をつける手法として

・連用形語尾「〜に」
・終止形語尾「〜にあり」
・連体形語尾「〜にある」

とそれぞれの活用語尾が使用されていたため、
これらの語尾を漢語に適用する試みがなされた。

・連用形「常に」「華やかに」
・終止形「常にあり」「華やかにあり」
・連体形「常にある」「華やかにある」


この「にあり」が訛り「なり、なる」と言う形で使用されるようになった。

<「日本語の歴史」>


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2019.03.19 | コメント(0)
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