日本語教材をアップデートせよ A  まずは言語教育の見直し|日本語3.0

インフォメーション

日本語教材をアップデートせよ A  まずは言語教育の見直し


教材開発について
前回は教材開発が望まれる背景と手順について総論をまとめた。


日本語の教材をアップデートせよ @ 〜教材開発が望まれる背景〜
http://hayato55.com/article/185384038.html?1548603895


前回は教材開発から評価までの流れについて触れた。
教材分析は

評価(See) → 計画(Plan)→ 実行(Do)→ 評価(See)

という順番で最初はSeeの教材分析から始めるという内容であった。


今回は具体的な手順について触れていく。


『SNSで外国語をマスターする冒険家メソッド』 村上吉文



具体的な教材開発に取り掛かる前に自身の教材作成の狙いを
明確にしなければならない。


具体的には以下の問いに答えることが求められる。


<言語教育の目的とは>
@言語教育の社会的役割とは何か。
A言語教育の目的とは何か。例えば語彙や文法知識を多く覚えることか。
 もしくは日本人と円滑にコミュニケーションできることか。

<コミュニケーション能力について>
Bコミュニケーションとは具体的にどのような能力か。
 文法以外にどのような能力が必要か。
Cコミュニケーション能力を培うためにどのように教えるべきか。


言語教育の目的としては日本国内にいる外国人に日本語教育を施すことで
彼らが日常生活や職場で円滑にコミュニケーションを
快適な生活を送ることができるように努める。


使用者である日本人にとっても職場の外国人の語学が向上すれば職場の
コミュニケーションが円滑になる。

さらに外国人が労働予備軍として加わるのは大きな利点である。


反対に、外国人が職にあぶれることになれば
犯罪に巻き込まれるかもしくは犯罪に走る恐れもある。


そのためには外国人が日本語でのコミュニケーション能力を
向上させるような教育が求められる。


ここでいうコミュニケーションとはただ文法や語彙などの言語知識を
指すのではなく、それらの言語知識を統合し、必要な場面で
適切な形で使用できる能力、すなわち運用力を指す。


運用力を身につけ日本社会で不自由なく自立することができることを
目的に据え、教材開発に取り掛かることにする。

ほしい物リスト公開を始めました。
食料品を恵んでいただけると食費が浮くので助かります。


「ほしい物リスト」
http://amzn.asia/6D79MOV

リストに載っている本をプレゼントしていただいたら
書評にしてブログにアップします。


では運用力を身につけるためにはどのような教材が望ましいのだろうか。


一つは第二言語習得理論を実装し、理解可能なインプットを豊富に与え
アウトプットしている情景を学習者がイメージしやすいような
教材を作成することである。


理解可能なインプットは平易な語彙とイメージしやすいような
イラストや絵なども含まれる。


インプットする際に文型が使われている場面と情景を的確に設定することで
学習者が現場で使用しやすくなると考えられる。


したがって、教材開発に取り掛かる際に留意しなければならないことは

@インプットからアウトプットまでの流れを明確にする。
 (学習者がインプットしすぐにアウトプットしやすいような教授をする)
A理解可能なインプットをどのように与えるか
B学習者のアウトプットの機会をどのように与えるか

という点が大事になってくる。


ではどのようにすれば上の3つの条件を満たした
教材作成が可能になるのだろうか。


『教材開発(国際交流基金)』では「ガジェの9教授事象」が推奨されている。

「ガジェの9教授事象」とは教師がどのように教えると
学習者をサポートできるかをまとめて整理したもので以下の項目が挙げられる。

1、学習者の注意を引く。
2、授業の目標を知らせる。
3、既習項目を思い出させる。
4、新しい学習項目を提供する。
5、学習方法を提供する。
6、練習の機会を提供する。
7、フィードバックする。
8、学習の成果を評価する。
9、保持と転移を高める。


1「学習者の注意を引く」では教師がビデオや写真、絵、または
実演などをして学習者の注意を引く。

2「授業の目標を知らせる」では1で見せたり聞かせたりしたことが
授業の内容とどう繋がるのかを説明し、その学習項目を使って
何ができるようになるのかを示す。

3「既習文型を思い出させる」は既習語彙や文法を思い出させ、
新規の項目を理解しやすくする。


1〜3までの項目が日本語授業では「導入」にあたり、
この導入部では教材に注目させ学習目標を把握させ、必要に応じて
既習項目を復習させる。


項目4の「新しい学習項目を提供する」ではいくつか使用している場面を
示し、学習者にイメージをさせる。

項目5の「学習方法を提供する」ではどうすればその文型を
作ることができるのか活用形の作り方や意味を示し、
学習者が理解できているか否かを確認する。

項目6の「練習の機会を提供する」では絵やプリントを与え
学習者に文を作らせ、リハーサル作業をする。

項目7の「フィードバックする」では項目6で学習者が作成した
文を訂正し、他にいい表現や語彙はないかみんなでシェアする。


項目4〜7は「展開」であり学習者が口頭練習をするために
教師は適切な場面や練習を提供しなければならない。

項目8〜9の「評価」と「保持」と「転移」では学習者のフィードバックをしたり、
他の場面での使用方法を示したりして学習したことを忘れないようにする。


したがって「ガジェの9教授事象」を元に教材作成に取り掛かる際には
次の7つのことを考える必要がある。

1、教材の中で学習者の注意を引くために何をするか。
2、教材の中で授業の目標をどのように学習者に知らせるか。
3、教材の中でどのように既習項目を思い出させるか。
4、「新しい学習項目、学習方法、練習」は1かたまり(チャンク)が
 いいとされているが、どのような構成でチャンクにするのか。
 そのチャンクはいくつ設定するか。
5、教材の中でどのようにフィードバックを行うか。
6、学習の成果や評価の機会をどう設けるか。
7、学習したことを忘れないようにしたり、他の場面でも使用できるように
  するためにはどのような教材構成にするべきか。


<所見>
自身ではkeynoteを使ったアニメーションであり1の学習者の注意を
引くことは可能だろう。

2の授業の目標を知らせることも絵やイラストを使えば
言語での説明よりも有効であると考えられる。

5、6、7の評価やフィードバックなどもFacebook pageやYoutubeなど
動画を投稿できるプラットフォームに動画教材を上げれば
コメント欄で質問を募集でき、グーグルフォームなどでテストを
作成すれば瞬時に採点できるため学習者の理解を確かめられるだろう。


Zoomで日本語チャットが行われているが、
インプットした後にすぐにアウトプットができるため
運用力も身につくと考えられる。

ほしい物リスト公開を始めました。
食料品を恵んでいただけると食費が浮くので助かります。

「ほしい物リスト」
http://amzn.asia/6D79MOV

リストに載っている本をプレゼントしていただいたら
書評にしてブログにアップします。


この記事を気に入っていただいたら
下のバナーをクリックして
ランキング応援よろしくお願いします。
 ↓  ↓

人気ブログランキング

2019.01.29 | コメント(0)
コメントを書く

お名前

メールアドレス(非公開)

ウェブサイトアドレス

コメント

この記事へのコメント
テキストや画像等すべての転載転用販売を固く禁じます
Copyright © 日本語3.0 All Rights Reserved.