読後「世界史」 マクニール 〜産業革命が経済、政治、芸術に及ぼした影響〜|日本語3.0

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読後「世界史」 マクニール 〜産業革命が経済、政治、芸術に及ぼした影響〜


産業革命は18世紀半ばから始まったとされる一連の技術革新のことで、
経済面はもちろん政治的、さらには文化・芸術的にも甚大な影響を及ぼした。

これによりグローバル化が地球規模に広がっていった。

今回はマクニールの『世界史』を元に産業革命によって起きた経済的、
政治的、文化的な変化の総論をまとめ
さらに現在の技術革新にどう生かすべきか考察した。

マクニール「世界史」上

マクニール「世界史」下


 まずは経済的な面の変化である。

産業革命においては中でもジェームズワットの蒸気機関の発明は
繊維工場に大きなイノベーションを起こした。


それまで人力であったものが蒸気機関で動くようになり、多くの服や物、
食料が大量生産されるようになった。


無論、それまでもイノベーションによる効率化は多々あった。

しかし、のちに地球規模の拡大と速度という点においては桁違いの規模で大きな動力、
大量の原材料と人員、資金が必要になった。


大量生産されることにより単価が安くなり、人々の生活水準が上がった。


鉄道が整備され、ヨーロッパ人の移動範囲は大きく広がった。

さらに1807年に蒸気船が発明されることで、版図を海にまで広げることができ、
南北アメリカから安価で大量に原料を輸入することができるようになった。


大量生産が可能になったことや医療や生活水準が飛躍的に向上した。

そのため、ヨーロッパ全土の人口は1800年代は1億8700万人であったものが、
1900年には4億人に達している(W.マクニール『世界史』)。 


次に政治面における変化について述べる。産業革命には負の側面もあった。

大量の職人が失業し、社会不安に陥った。


また、輸送手段が発達し、コストも下がったため途上国へ低コストで
進出できるようになった。


そのためヨーロッパ列強は途上国から取れる原料と労働力を
タダ同然で使い倒すようになった。


いわゆる植民地主義であり、収奪された国々はますます発展が遅れ、
今日まで続く格差を生む要因となった。


産業革命によって職にあぶれ失業した民衆は暴動を起こすようになった。


自由と権利を求める民衆の声は高まり、1789年には大量の市民による武装蜂起が起きた。


これがフランス革命の始まりでありこの時に民衆の声を代表して
立ち上がった若き将軍ナポレオンは革命における勝者となった。


ナポレオンが制定した自由と民主主義を重視する憲法、
いわゆるナポレオン経典は現代まで続く民主主義の根幹となった。


法整備だけでなく1840年以降には警察制度や下水道整備やごみ収集、
公園、病院、公立学校、健康保険や災害保険、刑務所や労働組合など
現代まで続く近代国家の基本的な制度が作られた(W.マクニール『世界史』)。


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また芸術面でも大きな影響があった。

人々の生活が豊かになるにつれ時間的な余裕ができた人々が増え、
文化や芸術で優れた作品ができるようになった。


とりわけ大きな影響を与えたのは1850年の写真の登場である。


それまで西洋では遠近法の技法が発達しており「透視画法」や
ダ・ビンチが発見した「空気遠近法」などの写実画技術が発達していた。

それらの技法を使って芸術家たちは
写真の様にリアルな絵画を描くことができていた。


しかし、写真の登場によって写実的に描写した絵画の価値は大きく下がった。


それにより、大量の写実画家が失業することになった。

画家たちは写実的に描く以外の技法を編み出す必要に迫られた。


こういった時代の流れの中で印象派という新しい絵画を追求するグループが現れた。

マネやターナー、ゴッホに代表されるグループである。

彼らは見た目通りに絵を描くのではなく、自分が感じたイメージで描き、
絵画で表現できる幅を広げることに成功した。


以上、
産業革命による経済的、政治的、文化的な分野に与えた影響についてまとめた。


マクニールの『世界史』は世界史を動かした複雑なファクターを
コンパクトにまとめてある良書である。

ぜひご一読されたい。


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2019.01.06 | コメント(0)
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