教育業界をICT化しなければならない理由とその課題|日本語3.0

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教育業界をICT化しなければならない理由とその課題


先日、うちの学校を卒業したベトナム人大学生から

「レポートを書くのを手伝ってください」

というメッセージをもらいました。

卒業生からこういった依頼が来るのは珍しくないのですが、
日本人でも難しそうなレポートや僕が興味が持てるようなレポートであれば
全部書いてやるときもあります。


この学生のレポートのテーマは

「中東、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、太平洋、北米、中南米のうち
 一つだけなくすとしたらどの地域ですか、
 また一つだけ絶対になくしてはいけない地域はどこですか?」

というテーマでした。


うーん、どんな授業でどう言った意図でこんなテーマのレポートを
書かせたいのかわからないのですがなんとも生産性がないといいますか、
「〜がなくなったら」なんてこんなレポート書かせてどうするんでしょう。


流石にこんなことに自分の時間を使いたくないと思ったので断ってしまいました。


大学教授や小中学校の教師は何かと
「最近の学生は・・・」
と学生の学力低下を言いたがります。


しかし、日本の学校の質もかなり低下してきているのも事実です。


特にICT導入の遅れは今後、将来に深刻な影響を及ぼすでしょう。


その理由を説明していきます。

『SNSで外国語をマスターする冒険家メソッド』 村上吉文


まず、ICTを導入すると学びが効率化されます。


従来の教室授業では理解力のある学生とない学生が同じ教室で
学習しており、できない学生は授業がわからないままどんどん先に進み、
できる学生は先に進みたいのにできない学生に合わせられる、

どちらのタイプの学生にとっても損だったわけです。

ところが、現在はネットに豊富なリソースが転がっています。


その分野の動画でも見つければ好きなペースで学習が進められます。

落ちこぼれを防ぎ、伸びる人は伸びてとんでもない天才も出てくるでしょう。


ICT化しなければならないもう一つの理由は
学生がこの先ICTを使って仕事をする機会は間違いなく増えるからです。

起業するにしても就職するにしてもICTを使える人材が重宝するのは
間違いありません。

にも関わらず、むやみにICTを禁止して使える時間を制限すると
学生たちが社会に出た時にICTを使いこなせる人材に大きく遅れをとります。


教師はICT化しない学校にいれば困らないかもしれませんが、
これから社会に出る学生たちは困るのです。


また、学校できちんとした使い方を教えなければ
ネット犯罪の餌食になることも考えられます。


ではICT化を阻む壁はなんでしょうか。

理由は以下が挙げられると思います。


まず、教育は成果が出にくく確かめにくいものだからです。


教育の定義が自立した人間を育てることであるならば
成果が出るためには数年、または数十年かかる場合もあるでしょう。


成果が出ているかどうかわからないことを変えるように決定することは
リスクも伴うため勇気がいることでしょう。


次に理想的なICTフレームワークが確立していないということです。

現在のところどのツールをどの分野の学習にどう取り入れれば効果的なのか
という集合知がありません。

また、それらを取り入れるためにどんな機器が必要なのかも
明確な結論が出ていないことも理由の一つでしょう。


最後に最も大きな要因が教職員が最新のツールに疎く、その意義を理解しないため
教えられず導入にも消極的な点です。


特に日本語学校でICTを導入しようとしても古参の教師が
「私は疎いから」
と言って反対し導入に至らないことがあります。


これは僕以外の先生も経験があると思いますし、実際Twitterでも
同様の悩みをつぶやいている若い日本語教師の方が見受けられます。


ICT化を進めるために三つの課題をどのように解決していくべきでしょうか。

『ブレンディッド・ラーニング』 マイケル・B・ホーン



一つ目の問題「成果が確かめにくい」と言う問題は
教師自身で確かめなければならないでしょう。

学生の生き生きとした表情や取り組み具合などによって判断できます。

学生の興味を掻き立てられる授業ができれば学生は自主的に学ぶからです。


二つ目のフレームワークが確立していないと言う課題は
一つ一つトライアンドエラーを繰り返しながら集合知を築くしかありません。


逆に言えば今生きている世代の教師が自由に作ることができると言うことです。


そこで最も問題なのは三つ目の問題です。

教師側がICT教育を試し、その意義を理解していなければ
ICT教育は整備されることはありません。


日本語学校では出稼ぎ留学生が増え、学生のやる気や意識の低さを
嘆く教師も多いのですが、残念ながら人を変えることはできません。

この間、ある起業家の方が

「顧客がみんなSNSを使って店を選んでいるのに店側がSNSを勉強しなかったら
 誰もその店に来なくなる」

と言っていましたが教育業界にも同じことが言えるでしょう。


「学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない」と言う
言葉がある通り、意識改革をして勉強し、行動し、背中で語る

そんな教師が今求められているのです。


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2018.11.06 | コメント(0)
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