欠点をテクノロジーで補うのは悪いことなのか?|日本語3.0

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欠点をテクノロジーで補うのは悪いことなのか?


先月末に出版されたカナダの日本語教師コンサルタントの村上先生の
著書が家に届いたので早速読んでいます。



まだ少ししか読んでいませんが、どのようにすれば語学習得が
効果的に進むか自身の経験とITの知見を交えながら書かれています。


村上先生は板書が苦手でパワポで自己紹介をしたり
授業をしたりしていたとありました。

そのことについて「同僚からあまりよく思われてなかったかもしれない」
と書かれていましたが、実は僕も似たような経験があります。


授業の時にプロジェクターでイラストを使って文型を導入し、
板書代わりにパワポで文字を書いて前に写して授業していたのです。


そうすると授業後にそれを見ていた担任の先生に呼び出され、

佐藤先生だけがそんなことをしていると困る。
板書が苦手だからと行って機械に頼っちゃいけない。
努力して直さなければならない。

そう行った趣旨のご指導を受けた記憶があります。


僕が通っていた養成学校の先生の中には空き時間に教室に行き
板書をしてどのようなサイズの字が見やすいのか、
どこにどんな字を書けば見やすいのかずっと研究していたそうです。


そういった人から見ると機械で代用しようとしている人を見ると
手を抜いているように見えるのかもしれません。


特に教育業界はテクノロジー導入を忌避する傾向があります。

自分も努力して上達したのだから学生や後輩先生も努力すべきだ
または今まで培ってきた自分の努力が無駄になる
と考える人が多いからかもしれません。


テクノロジーに頼らずに努力しろ、なかなか殊勝な考えに思えますが、
実際のところはどうなのでしょうか。

今日はそれを考えていきます。


そもそも自分が苦手なことをテクノロジーを使って補正するのは
悪いことなのでしょうか。


手がない人が義足をするのと同じ、
早く目的地に着くために走らずに車を使うのと同じことです。


むしろ今の時代、板書が上手くなるために一生懸命黒板で練習している教師は
車にスピードで勝つために走る練習をしている人と同じくらい非効率です。


また学習者にとっては
先生の字よりもPCの字の方が圧倒的にきれいで見やすいのも事実です。


先生がいくら頑張って練習してもPCのきれいな時には勝てませんし、
学習者にとって先生の頑張りなんてどうでもよく見やすい字が一番、
結果が全てなのです。


板書や文型提示はパワポかキーノートで書いて保存し先生方が
それを使いまわした方が一から板書計画を練らずにすみ効果的でしょう。


そうすればそれぞれの先生はもっと授業そのものの質を高めるために
時間を使えます。


学習者視点という点で言えばもう1つ。

授業やテストで作文を書かせると誤字脱字が多い学生や
漢字が全くかけない学生たちが多くいますが
Facebookの投稿を見るとそんな学生たちが正確に字を書いています。


今のPC機器は文法訂正機能や予測変換機能が発達してきており、
先生だけでなく学生の弱点をも補填することができます。


社会に出ればPCを扱う機械が増えるだろうし、
PCを使えば正確に書くことができるにも関わらず、
学校でわざわざ手書きで苦労して書く必要はありません。


学習者にも字を丁寧に正確に書かせる練習ではなく
どうすれば相手の心に刺さる文章が書けるのかなど内容に関する
指導にしたほうがいいと思います。


産業革命の際、機械が導入されると職にあぶれた職人たちが
機械打ち壊し運動が流行りました。


現在の教育界でも教師たちが機械導入を頑なに拒むのは
それら職人と同じ危惧を持っているからなのかもしれません。


しかし今回見てきたようにICTの導入は先生側、学習者側双方にとって
メリットがあることなのです。


いつまでもICT機器導入をしなければ効率化が図れず、
日本語業界、あるいは日本の教育は世界に遅れをとっていくでしょう。


それでは!


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2018.10.11 | コメント(0)
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