日本が明治維新を成し遂げ植民地にならなかったのは日本語のおかげ|日本語3.0

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日本が明治維新を成し遂げ植民地にならなかったのは日本語のおかげ


「日本の公用語は何と何がありますか?」

語学教師をしていると時々このような質問を受ける。

こう質問されると「日本語に決まっているじゃないか」
とほとんどの日本人はそう思うことだろう。

しかし、考えてみればこれは世界的には珍しい。

なぜならヨーロッパやアジアでは公用語が複数設定されている国も多く
それだけ多様な人種が1つの国の中に存在していることが自然だからである。


そのような国の国民は生まれた時から複数の言語に囲まれて生活し、
複数の言語を習得する。

そのため中欧やアジアに行けば4〜5ヶ国語話せる人も珍しくない。


一方、日本はどこでも日本語が通じるため、基本的に日本語さえできれば
不自由することはない。


義務教育も日本語で行われ、大学でさえ日本語で授業が行われている。


我々日本人は日頃意識しないが、日本語から多くの恩恵を受けているのである。


明治維新も例外ではない。

19世紀、ヨーロッパの帝国主義の波がアジアにも押し寄せてきた際、
多くのアジア諸国がその波に飲まれ植民地支配を受けた。


しかし、日本とタイだけが植民地主義から逃れることができた。

それどころか日本は数十年後には軍事力で欧米と肩を並べるまでになり、
1904年には大国ロシアを打ち破った。

1853年には蒸気船を見て驚いていたほどの原始的な国民だったのが
わずか50年でこれほど発展した例は世界史において稀である。


なぜこれほどの短期間でこれほどの発展を遂げたのか。

様々な要因が考えられるが、
筆者は明治維新成功の要因を日本語に視点を置き考察した。

<ホスファチジルセリン>
シナプスが繋がりやすくなり、ひらめきや思考力、学習効果の高まりが期待されます。
僕も一年以上摂取していますが、考えることが楽しくなる感覚が味わえます。




もちろん、世界史上極めて稀な出来事であるため
明治維新の成功には様々な要因が絡み合っている。


まず外部的な要因としてはヨーロッパから地理的に遠く、
植民地支配をするにはコストがかかり、
欧州による侵略のインセンティブが持続しなかったことが挙げられる。


また帝国主義の先頭に立っていたイギリスとフランスがロシアとクリミア戦争を
繰り広げており極東政策まで十分な時間を割けなかった要因も大きい。


またその頃南北戦争が終わり、最新の銃や弾薬の在庫が大量に余っており、
倒幕派が相場よりも安い値段で武器弾薬を購入できたことも勝利の要因だろう。


次に内部的な要因であるが、日本の教育水準の高さが挙げられる。


日本は黒船来航からわずか3〜5年で同じものを製作しているが、
江戸時代のもともとの教育水準が高い。

福沢諭吉は幕末期、咸臨丸で渡米し、発電所や工場を見学し、
動力源などについて説明を受けた際のことについて以下のように書き記している。

「それからまたアメリカ人が案内して諸方の製作所などを見せてくれた。
 アメリカ人の考えに、そういうものは日本人の夢にも知らないことだろうと
 思って見せてくれたところが、此方はちゃんと知っている。
 これはテレグラフだ。これはカルヴァニの力でこういうことをしているのだ。
 ・・・此方は日本にいる中に数年の間そんなことばかり詮索していたので
 あるから、それは少しも驚くに足らない」p141


『福翁自伝』福沢諭吉


つまり、最新技術を実装し活用するすべを知らなかったのであり、
物理や数学などの理論は当時の最先端の位置にあったのである。


このような教育の土台があったが故に
実装の場や方法を知ることですぐに同じものを製作できたのである。


そして明治維新成功の最大の国内的要因が日本語である。


当時は藩ごとに別れていたため方言が発達しており、藩を超えた意思疎通は
困難であったと言われているが、実は幕末期には藩を超えた手紙のやり取りが多くされ、
徐々に共通語のようなものができつつあったことが最近の研究で明らかになっている(山口)。


明治維新前には日本初の新聞のようなものもでき
日本国内はおろか海外情勢についても発信されていた。


加えて識字率の高さも明治維新にとってプラスに働いた
江戸時代の識字率は高く7〜8割の国民が読み書きできたという説があり、
下級武士でさえ死ぬ間際に辞世の句や遺書を書き残している。
http://www.edojidai.info/sikijiritu.html

革命のための綿密でかつ重要な打ち合わせであるほど明文化し
紙媒体で保存する必要があり何度も確認する必要がある。


作家の司馬遼太郎氏は蛤御門の変や薩長同盟などに関する手紙は大量に残っており、
取材しやすく書きやすかったと述べている。


現在、文字を一切使わずに口頭だけで仕事をするということを考えれば
文字が果たした役割の重要性は想像に難くないだろう。


このように幕末では情報の発信者、受信者が大量に存在しており
当時の多くの日本国民が海外情勢、植民地主義の危機を知っていた。

そしてこのことが行動にかき立てらた志士を生み出し、
倒幕、明治維新への流れに大きな役割を果たしたことは間違いない。

先ほどの教育水準の高さと重なるが高度な技術を紙媒体にして蓄積させ、
教育を施すことによって高度な人材を生み出し、その人材が明治維新後
世界の先進国の地位へと押し上げたのだろう。


これがインドネシアやフィリピンなどの多民族国家になると、
隣の島が外国に占領されても言語の壁に阻まれ何が起きているか伝えられず、
なすすべなく占領されていくという事態が起こったとしても不思議ではない。


アジアは多民族国家が多く、識字率も低い国が多かったため
同様の現象が起こり植民地支配を受けたのだと考えられる。


近年、アラブ諸国で起きた民主化「アラブの春」は
インターネットによるものだとされているが、前提として民主化した国々が
アラビア語でSNSに書いている文字を識別できたからだといえる。


アフリカ諸国や中国の少数民族などの多言語な国々では民主化が
起きていないことを鑑みても革命における言語の役割は重要なのである。


<参考文献>

『日本語』金田一春彦


『日本語の歴史』山口仲美



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2018.10.08 | コメント(0)
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