内容重視型アプローチ再考 〜現代はどのような「内容」が求められるか〜|日本語3.0

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内容重視型アプローチ再考 〜現代はどのような「内容」が求められるか〜


現在、国内の多くの日本語学校は「みんなの日本語」以外の教科書を
使用している。
http://hayato55.com/article/184456328.html



従来の日本語学校は大学進学を目的とした留学生が主であったが、
近年、留学生でありながら資格外労働を目的に来日するいわゆる
出稼ぎ留学生が多くを占めてきた。


学習者の質が多様化してきているため、文型シラバスではなく
別のアプローチから制作したシラバスも必要となってくるだろう。


また、文型シラバスでは「第二言語習得理論に沿っていない」
「学習者のニーズに合わない文型も学習する」など多くの問題点が指摘されている。


そのため、古橋、濱久保らは「内容重視アプローチ」を提案している。

内容重視アプローチとは最初に教える内容を決め、
その後シラバスを設定していくアプローチ方法である。

(こちらの記事参照)
日本語の習得を支援するカリキュラムの組み方 B 〜どんなアプローチがいいのか〜
http://hayato55.com/article/184396324.html?1538382537

一方、古橋、濱久保らは内容重視アプローチを現場で実践するにあたって
内容が何なのか明確な定義づけがなされていないと指摘している。


今回は現代社会において求められる内容の考察を試みた。


第一に内容重視アプローチでは言語教育と社会背景を考慮しなければならない。

例えば技能実習生であれば日常で使う文系より上司からの指示である
「命令形」が多用されると考えられるため、優先して導入する必要があるだろう。


では、現代の日本語学校とそれを取り巻く社会を考慮した内容重視アプローチとは
どんなものだろうか。


前述したが
日本語学校ではすでに大学入学目的以外で在籍している学生が増加している。


文型シラバスでは主にJLPTや大学受験向けに制作されているが、
教室によっては大半の学習者とのニーズが合っていないことも考えられる。


現在、日本企業も停滞しており、かつてのような
雇用を抱えることができる企業も減少してきているため、
従来のように大学を卒業しても必ずしも就職できるとは限らない状況である。

従来のような大学受験向けのシラバスは必ずしも現在の状況に合わなく
なってきている。

また、優秀な外国人が日本企業に就職することによって
日本人の雇用を奪っていく事態を避けることが望ましい。


したがってICT教育を実施し、それぞれの学習者がそれぞれのペースで
学習を進め、将来的に起業できるようなシラバスの制作が理想的である。


今はネットにより教材となりうるリソースが豊富にあるため、
学習者はそれぞれのレベルにあった教材を選択することができる。


学習者に時間と裁量を与え、自ら学びの「内容」を設定して学習を進めていく
それがこれからの「内容重視アプローチのあるべき姿ではないだろうか。


<参考文献>
「日本語の習得を支援するカリキュラムの考え方」


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2018.09.29 | コメント(0)
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