退職日を迎えて 〜日本語教師生活の振り返りと決意表明〜|日本語3.0

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退職日を迎えて 〜日本語教師生活の振り返りと決意表明〜


本日、6年間務めた日本語学校を退職しました。


振り返りと今後について述べようと思います。

<ホスファチジルセリン>
シナプスが繋がりやすくなり、ひらめきや思考力、学習効果の高まりが期待されます。
僕も一年以上摂取していますが、考えることが楽しくなる感覚が味わえます。




日本語教師一年目

ただただ授業準備に追われ、慌ただしくも楽しく
学生たちとの関係も良好で、本当に充実していました。


この時に入学した時の学生が今年大学を卒業したのですが、
学生たちとの関係も良好で今でも連絡を取っている学生もいます。


「先生の授業が楽しくて学校に来るのも楽しい」


そう言ってくれる学生もいました。

会社をクビになったりしていた僕にとって人から必要とされたのは
本当に嬉しいことで、ずっとこの仕事を続けたいと心から思いました。


日本語教師二年目

この時から異変に気づきます。

一年目に初めて入ったクラスをまた担当したのですが、だらけ具合に驚きました。
中には荒れたりする学生もいました。


この現象は日本語学校2年目の最後の学期になるとどのクラスでも見られることでした。


自分の授業がダメなせいだ、そう思った僕はより一層準備に時間と熱量を費やしました。


しかし、あまり状況は好転しませんでした。


互いにイライラが募り荒れたりだれたりする学生に対して声を荒げることもありました。


日本語教師三年目


中々改善の見通しが立たずこのままでは互いの貴重な時間を浪費するだけだ、
そう思って僕は学生たちの声に耳を傾けることにしました。


すると、留学生たちは日本に留学するために多額の借金を背負い、返済のため
アルバイトで生活費と学費を全てまかなっている状況であると知りました。


そしてそのためにみんな学校以外の時間はほとんどアルバイトに追われ、
特に2年目の最後の学期は新しい学校への学費も支払うため
寝られないほどアルバイトしている学生も多いようです。


学生たちはとんでもなく過酷な状況に置かれている、
自分は違法労働している学生たちからお金をもらっている、

恥ずかしながらこれらの事実を知ったのは2~3年目に入ってからでした。


二十歳そこそこで言語も文化も習慣も気候も何もかも違う国に来て
初めてのアルバイトに四苦八苦し、生活費も学費も稼ぎながら
授業にも出席しなければならない、

どう考えても無理があるし、学生たちに申し訳ない気がしました。


それを知ってからは学生の居眠りやだれを注意するのは気が引けました。


居眠りしている学生のことを報告すると担任の先生がその学生の
アルバイト先に電話し、その学生がクビになるケースもあったからです。


居眠りする学生がいる様子を担任の先生に見られ
「佐藤先生、ちゃんと注意してください!」

そう担任の先生に注意され続けました。

学生の気の毒な状況を知ったとしても
一非常勤講師の僕にはどうしようもないと思っていました。


環境や状況のせいにせず、自分にできることは授業を改善することだけだ
そう思い直して授業の工夫をするも効果が見られない、
そんな状況が2年以上は続いたと思います。


日本語教師四年目

この時3年目に立ち上げていた事業がうまくいき、
奨学金返済を完了したのを機に日本語学校を退職することを考えました。


しかし、なんとなく後ろ髪引かれるのも事実でした。

僕が辞めたところでこの状況は変わらない、
何も問題解決に努力することなく去っていいのだろうか、

そう思ったのは失業し、絶望していた僕の人生に生きがいを与えてくれたのが
今の学校であり、学生たちだったからです。


何とかして改善し、学生たちに恩返ししたい、そう思い解決の糸口を探りました。


ある日、海外に住んでいるお客さんからお子さんに
skypeで日本語遠隔授業をしてくれないかと依頼されました。


未知の経験だったのですが、keynoteを使って画面共有し、
探り探り授業をしたがこれがウケ、それ以来ずっと授業に来てくれました。


学習者の反応を見てこの授業の動画を教材化すれば現地で勉強することができ、
高い学費に悩まされ借金地獄に陥らなくて済む、

そう考え、退職し、日本語教材を制作することを決意しました。


これから

僕のこれからの目標は以下です。

@世界中の人が現地にいながらにして日本語を学習できる動画日本語教材を作る

A自動で収益化できるようになったら今度は国内向けにIT日本語学校を設立し
 在学中に起業できる環境を整え、外国人起業家軍団を作る


おそらく僕が直面した問題には多くの先生方が直面していることでしょう。

しかし、

「留学生は勉強が本分であり、アルバイトばかりで学業がおろそかになってはいけない」

そんな理想論ばかりを追っては解決になりません。


すでに勉強目的で来ている留学生はいないに等しく、
出稼ぎ留学生によって日本語業界、いや日本社会が支えられているからです。

かと言って

「どうせ授業みんな聞いてないから、適当でいいや」

そんな風に現実にひきづられてもいけません。

理想に近づけるために現実の諸問題をどう解決すべきか

そう思考を切り替えることにしましょう。


日本語業界の問題は確かに大きく深い。

背景に日本の少子高齢化という大問題が背景にあるからです。

しかし、大きな問題もつまるところ小さな問題の集合体であり、
小さな問題を解決していくことで解決できると思います。

社会の問題は政府が解決するのではありません。

社会の構成員である我々が行動を起こし、
解決に向けて全力疾走しなければ延々に解決しません。

一人一人ができるところから行動することで問題解決に向かい
学生にとっても先生にとっても快適な学校、業界に変わるはずです。

また行動することであなたも無力感から解放され、
充実した毎日を送れるようになるでしょう。


そうして少しずつでも改善していくことこそが今までの学生に対する恩返しであり、
これから日本に来てくれる学生、また日本語教育を志す先生方にとっても
有意義であると信じています。


この記事を読んで一人でも多くの日本語教育関係者が
何らかの行動を起こしていただけることを切に願っています。


それでは!

『ニッポン絶望工場』


『外国人労働者をどう受け入れるか』


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2018.09.26 | コメント(0)
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