日本語の習得を支援するカリキュラムの組み方 B 〜どんなアプローチがいいのか〜|日本語3.0

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日本語の習得を支援するカリキュラムの組み方 B 〜どんなアプローチがいいのか〜


カリキュラム開発のためには時間と資金と人員を先、目標を設定し、
環境やニーズ分析をした上でその指針に沿って行うものだと考えられている。


しかし、現実問題として現在の日本語学校が
それほどのリソースと条件をそろえるのは困難だろう。


そのためほとんどの学校は独自カリキュラムというより
教科書を指定し、教科書を進める形を採用している。

そのほうが教師は教え方のみに専念できるため便利なためだ。


しかし、学習者の質は時代や環境とともに変化するため
それぞれの状況にあったカリキュラムが採用されることが望ましい。


カリキュラム作成にはいくつかアプローチがあるため、
アプローチの方法によっては人員をかけずに達成することが可能になる。

今回はカリキュラム作成のための4つのアプローチを紹介し、
メリットとデメリットをまとめた。

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シナプスが繋がりやすくなり、ひらめきや思考力、学習効果の高まりが期待されます。
僕も一年以上摂取していますが、考えることが楽しくなる感覚が味わえます。




@内容重視型アプローチ

まず何を教えるかを設定し、それに合わせて指導法や評価を行う。

具体的には「移民問題について学ぶ」と目的を設定し、そのために
ニュースや新聞など教材を設定し、文章の読み方、キーワードの探し方などを
個別に学んでいくと言うアプローチである。


それぞれの教師は担当した文型を研究、導入し、授業後に修正し、
次の授業の改善を図る。

そうしてカリキュラムをアップロードしていく。


メリットとしては指導法や教授法、評価法などが教科書によって
定められているため一貫性あるコースデザインが可能である点である。

教師によって教え方や導入項目が違い、学習者が混乱する事態は避けられる。

デメリットとしては教科書によってカリキュラムが決まっているため
ニーズが置き去りにされる恐れがある。


A活動重視型アプローチ

活動重視型アプローチは先に活動内容を決め、その活動の過程で
評価やシラバスを模索していくアプローチである。

例えば「病院に電話して●日に予約してください」といったことや
「●●についてプレゼンテーションをしなさい」などテーマを設定する。

それぞれの学習者が課題達成のために活動する内容を見て評価し、
授業後に修正し改善を図るというものである。

「予約の仕方」であればどんな表現を使えば話が円滑に進むのか
ロールプレイの後に教師が提示し、学習者の日常に役立てる。

メリットとしては学習者がそれぞれの興味にしたがってテーマを設定するため
学習者主体の授業になりやすいという点である。

デメリットは活動中心になり、その間で掲示する文型や語彙、文法の定着が
おろそかになりがちであるという点が挙げられる。


行動中心アプローチの教科書「まるごと日本語」


B目標重視型アプローチ

先に学習目標や到達目標を設定し、目標を達成するために
どんな項目が必要かを検討しカリキュラムを作成していくアプローチである。

具体的には「日常レベルの会話ができるようになる」「N3に合格する」
といった目標を設定する。

最初に学習者にニーズ調査を行い、それに伴いコースデザインをして授業を行い、
評価し、コース終了後に成果や失敗を修正し、次のコースデザインに生かすのである。


メリットとしては学習者のニーズに対応している点であり、
デメリットとしては学習者のニーズが変わるたびにコースデザインをするため
カリキュラム開発に時間も人員もかかる点が挙げられる。


C必要性優先アプローチ

カリキュラム開発の構成要素の中で優先順位の高い項目を取り上げて
コースデザインをしていくアプローチである。

優先順位は学習者が置かれている環境や状況によって文型や語彙によって
決められていく。

例えば通常のカリキュラムでは人間関係を円滑にするため
「〜ます」「〜ません」と丁寧形から導入していくのが王道であるが、
日本で漁業に携わる技能実習生であれば現場では
「(網を)引け!」「(縄を)投げろ!」など命令形がよく使われる。

そのため、必要性優先アプローチでは命令形を早めに導入される。

メリットとしては現場ですぐに使える語彙を導入するため
学習者にとって有益であり、達成感も味わえ、モチベーションも持続する。

また学習者のニーズにも合致している。


以上、カリキュラム開発のための4つのアプローチを参照した。

当然、必ずしもカリキュラムがこの4つのアプローチに合致するとは限らない。

学習者の状況や環境、必要に応じて臨機応変に
それぞれのアプローチを採用することが求められるだろう。


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2018.09.11 | コメント(0)
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