日本語の習得を支援するカリキュラムの組み方 A 〜「言語習得理論」の点から考察〜|日本語3.0

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日本語の習得を支援するカリキュラムの組み方 A 〜「言語習得理論」の点から考察〜


前回はカリキュラムを考える際にどのような点に留意すればいいのか
Nation & Macalisterの定義、「内容と順番」の観点から述べた。


今回は「言語習得理論」の点から考察を試みる。

1、学習動機
2、バランス
3、理解可能なインプット
4、流暢さ
5、アウトプット
6、意図的学習
7、時間配分
8、処理負荷
9、総合的動機づけ
10、学習スタイル

1つずつ考察していく。

<ホスファチジルセリン>
シナプスが繋がりやすくなり、ひらめきや思考力、学習効果の高まりが期待されます。
僕も一年以上摂取していますが、考えることが楽しくなる感覚が味わえます。




1の「学習動機」が続くために学習者の学習意欲や興味を喚起し、
学習に対して価値を感じさせるような指導をしなければならない。


国内在住の学習者であれば日常生活のどんな場面で役にたつか
その文法を覚えるといかに円滑な人間関係が築けるかを教授すべきである。


海外在住の学習者であればいかに楽しく、わかりやすく教え
学習者が一課ごとに達成感を味わいつつ学習を続けられるような
カリキュラム設定を行うことが求められる。

現在は映像機器やICTが発達しているため映像や画像を駆使し、
新しい切り口で教材作りを行えば
学習動機が続くカリキュラム政策が可能となるだろう。


2の「バランス」では意味中心のインプットと意味に注意を払ったアウトプット、
形式の学習、流暢さを支援する活動が均等に配分されるようにしなければならない。
 
意味中心のインプットを測ることでどの形式に注意を払えばいいのか理解でき、
その文全体が理解でき、それがアウトプットする上でも役にたつ。


例えば「〜ように」の意味と用法を導入した後に会話を聞くと
それまで雑音だった音の中から意味を捉えることができるようになる。

単語や文法の意味を学習し、意味のデータベースを脳内に蓄積していくことで
聞き取れる情報が増えてアウトプットもできるようになるのである。


3の「理解可能なインプット」とはリスニングや読解では学習者が興味を持つ
大量の理解可能なインプットを可能な限り提供しなければならないというものである。

インプットの重要性を否定する研究は管見の限りないが、
新たな外国語を習得する際に学習者の理解を超えた難解な講演や
読解文を大量に読ませても全く学習効果は見込めない。


人間の脳は聞き取れない音を雑音として処理するからである。

2の「バランス」の項目でも触れたが、意味を介することのできる
いくつかの単語を聞き取れるからこそ文脈からその前後の単語の意味を類推し
脳のデータベースに既習単語が積み重ねられていくのである。

これが理解可能なインプットを大量に与えるべき理由である。


4の「流暢さ」では既習項目の理解と産出が流暢に行えるような活動を
指導に盛り込むべきだと述べられている。

特に国内の学習者であれば日常生活での使用機会が多いため
授業で導入した文法をすぐに使えるようになることが望ましい。

日常生活で使うためには実際の場面で流暢に発話できることが求められる。

そのため授業できちんと場面設定し、何度も発話練習をすることが
実践で生きてくると考えられる。


5の「アウトプット」では学習者には様々な種類のテクストや談話を
産出させるよう指導しなければならない旨が述べられている。

アウトプットはリハーサル(文法処理)し、自動化(外国語が自然に発話できる)
できるようになるために有効だと言われている。

きちんと場面設定し、学習者が何度もリハーサルできる授業が求められる。


6の意図的学習とは言語知識に焦点を当てた活動を指導に取り入れるべきだと
する考えである。

2の「バランス」の部分でも触れたが人間の脳は意味のない文や音は
処理しないため授業では意味を導入する必要がある。

そうすることで学習者は雑音の中から意味のある音の塊として言葉を
処理することができ、既習語彙が積み上がっていくのである。


7の時間配分は学習者には第二言語を使用し、第二言語に注意を向けさせる
活動のためにできる限り多くの時間を使うべきだとする項目である。

授業をしていると教師が文法説明のために長時間話しがちであるが、
授業は学習者がインプットを理解し、リハーサルをするために
アウトプットの練習をすべき場所である。

そのため説明は必要最低限にとどめ、発話を促すタスクに注力すべきである。


8の処理負荷はできるだけ深い言語処理をさせる指導の重要性が説かれている。

教師の発話をただ復唱させるだけでは当然定着に結びつかない。

場面と文脈から学習者に推察させて発話につなげることで定着に結びつくのである。

(前回の記事)
日本語の習得を支援するカリキュラムの組み方 @
http://hayato55.com/article/184356381.html?1536796686


<参考文献>
「日本語の習得を支援するカリキュラムの考え方」


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2018.09.08 | コメント(0)
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