視聴後「DVD日本語の教え方のコツ」 清ルミA 〜場面シラバスと文型シラバスをミックスする〜|日本語3.0

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視聴後「DVD日本語の教え方のコツ」 清ルミA 〜場面シラバスと文型シラバスをミックスする〜


前回に引き続き「DVD日本語の教え方のコツ」について
所見を述べる。



(疑問詞の導入 〜名前を尋ねる〜)

Tが自身を指して T「名前は清です」
Tがクリントン大統領の写真を出して T「お名前はクリントンさんです」

Tが再び自身を指して T「名前は清です」
TがS1を指して T「お名前はS1さんです」

TがS2を指して T「すみません、お名前は?
S2「・・・S2です」

(板書)
o namae wa?

(疑問詞の導入 〜出身地を尋ねる〜)

Tが再び自身を指して T「国は日本です」
Tがクリントン大統領の写真を出して T「お国はアメリカです」

TがS2を指して T「すみません、お国は?
S2「・・・韓国です」

(板書)
o namae wa?
o kuni wa?


(疑問詞の導入 〜職業を尋ねる〜)

Tが再び自身を指して T「仕事は日本語教師です」
Tがクリントン大統領の写真を出して T「お仕事はアメリカです」

TがS2を指して T「すみません、お仕事は?
S2「・・・英語教師です」

(板書)
o namae wa?
o kuni wa?
o sigoto wa?

<授業のコツ 〜場面シラバスと文型シラバスを融合〜>

自分の名前や出身地の時は「お」をつける、この概念を示す際に
清氏はクリントン元大統領の写真を使用した。


誰でも知っている人物の名前と職業を示すことで
学習者の理解を促している。


また、板書もほとんどがローマ字が使用されている。

授業では音を教えることが何より大切だが、ローマ字は
日本語の音を正確に表したものであり、音を習得させるのに適している。

また、ローマ字は日本語の構造を表すことにも長けている。

例えば「書きます」の活用変化を板書する時、

・書きます
・書かない
・書く

と板書するよりも

・kak imasu
・kak anai
・kak u

と板書した方が「kak」までが語幹であり、
その後が活用変化だと区別しやすくなる。

疑問詞もあえて「お名前は何ですか」と全文を導入せず、
「お名前は?」と導入するに留めた。

全文を提示すると出身地を聞く時だけ後件が「どちらですか」
になり、覚える負担が増える。

お名前は 何ですか?
お国は  どちらですか?
お仕事は 何ですか?

後件が統一できず、意味も十分通じるため前件だけの導入にとどめている。


工夫してあるもう一つの点は清氏の導入はそれぞれのシラバスの優れた点を
混ぜ合わせている点である。

つまり、最初に場面を提示した紙を白板にはり、
自己紹介の場面であることを示す場面シラバスのスタイルを取っている。


一方で「すみません」が使える様々な場面を提供し、フレーズの持つ
コミュニケーション上の働きを紹介する機能シラバスの要素もある。


加えて「お国は」「お名前は」文型を導入する文型シラバス的でもある。


運用力がつきやすく後から復習するときにわかりやすい場面シラバスと
一つの文型で様々な場面が提供できる文型シラバス、機能シラバスの
それぞれの優れた点を授業に取り入れている。


いずれのシラバスにもメリットとデメリットがある。

今後教材を作成する際にはそれぞれのシラバスに固執するのではなく、
状況と場面に応じて適切なスタイルを取ることが最適だろう。


例えば場面シラバスの中にいかに似ている文型を選び、
文型シラバスの要素を取り入れることは学習者の負担を減らす上で、
有意義であると考えられる。


<問答(インタラクティブ)による教授法>

清氏は英語が堪能であるにも関わらず、ほとんど媒介語を
使用していない。


理由は学習者がアメリカ、韓国、中国、パキスタン、ボリビアと
多国籍であったこととインタラクティブによる教授法を重視したためである。

では、インタラクティブな授業にはどんなメリットがあるのだろうか。

学習者は外国語で耳慣れない言葉で導入された方が集中し理解しようとする。

音で教えることの重要性がここにもあり、
耳慣れない音に注意させ学習者に脳内の概念と結びつけて
もらうことが大切なのである。

例)
T:映画は好きですか?
S:はい、好きです。
T:どんな映画が好きですか?
S:どんな・・・?
T:アクション、ラブストーリー、コメディ・・・
S:ああ、アクションです。

上の例はインタラクティブによって学習者が疑問詞「どんな」を
習得した例である。

このように自然な会話から学習者が未習の言葉を聞き取り、
意味を理解する方法は大きな達成感を味わうことができ、
個人授業では特にその効果を発揮する。


一方でインタラクティブは未習語彙ばかり聞かせても効果はなく、
あくまで既習文型を中心に会話を組み立て、一部、未習語彙を
導入することが肝心である。


<参考文献>



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2018.06.27 | コメント(0)
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