視聴後「DVD日本語の教え方のコツ」 清ルミ@ 〜ゼロ初級者には徹底して音を教える〜|日本語3.0

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視聴後「DVD日本語の教え方のコツ」 清ルミ@ 〜ゼロ初級者には徹底して音を教える〜



廃盤になり新品は手に入らないと思われた清ルミ氏の授業DVDが
新品で手に入った。



今回は中身を紹介し、教授法の考察を試みる。

DVDはその時初対面の社会人学習者6人と
ビジネスに使うための日本語を習得するという目的で組まれた授業である。


社会人であるため予習や復習をする時間はない。

できるだけ無駄を省き効率よく、学習者の頭をフル回転させて
発話を促すことが求められる。


<自己紹介の導入>

清「初めまして」(お辞儀をしながら)
一同「初めまして」
清「初めまして」(個人指名) → s1「初めまして」
清「初めまして」(個人指名) → s2「初めまして」

(以下同)

清「初めまして、清です。どうぞよろしく」

人をかたどった緑と茶色の紙をTの顔で覆って

グリーン「初めまして、グリーンです。どうぞよろしく」
ブラウン「初めまして、ブラウンです。どうぞよろしく」

清ルミ.001.jpeg

T「初めまして、清です。どうぞよろしく」
s1「初めまして、チョウです。どうぞよろしく」
s2「初めまして、キムです。どうぞよろしく」

<授業のコツ 〜言葉を理解するということ〜>

まず、白板の前に今日のトピックを貼っておく、
その文法がどんな場面で使用できるのかを学生に提示する。

実際の場面での運用力をつけさせるのである。


また自己紹介の時に掲示した人型の「グリーンさん」と「ブラウンさん」
にも一工夫してある。

「さとう」「すずき」などの苗字は日本人には馴染みがあるが、
外国人にとってはそうではなく、人の名前だと認識されにくい。

また覚えてもすぐに使えなくなる知識である。

人型の紙で「グリーンです」といえば名前を言っているのだと
察しがつきやすい。


また、板書も必要最低限であり、徹底的に「音」を教えることに
こだわっている。


そもそも言葉を理解するとはどういうことかというと
音や文字を自分の頭の中にある概念と正確に結びつけることです。


したがって授業では音と概念を正確に結びつけてもらうため
何度も同じ言葉フレーズを連呼し、耳に残しそれを発話させなければならない。

しかし、ずっと同じフレーズを聞かせても単調になり、
学習者の興味と集中力が欠けてしまうため
短文から長文へと変化をつけなければならない。

それが次の導入である。


<疑問文の導入「〜か?」>

Tが自分を指して、 T「清です」

TがS1を指して、 T「S1さんです」
TがS2を指して、 T「S2さんです」

(板書)
your name + sanバツ1
other prson's name + san

学生間でチェーンドリル
S1「S1です。S2さんです」
S2「S2です。S3さんです」

(疑問文の導入)
「?」と「ka」を書いたカードを同時に見せて
T「S1さんです か? ・・・はい。」

T「S2さんですか?」 S2「はい」
T「S3さんですか?」 S3「はい」

S1さんに
T「S2さんですか?」 S1さんは首を振る。

Tが首を横に振りながら「いいえ」
Tが首を縦に振りながら「はい」

「はい」が肯定で「いいえ」が否定の意味だと認識させる。

T「S2さんですか?」 S1「いいえ、S1です」
S1「S3さんですか?」 S2「いいえ、S2です」

(許可の「すみません」の導入)

T「すみません、S2さんですか?」 S1「いいえ」
S1「すみません、S4さんですか?」 S2「いいえ、S2です」
上と同じ流れ

(謝罪の意味の「すみません」の導入)
T「すみません、S2さんですか?」 S1「いいえ、S1です」
T「すみません

S1「すみません、S4さんですか?」 S2「いいえ、S2です」
S1「すみません

上と同じ流れで学習者同士でチェーンドリル

(許容の意味の「いいえ」の導入)
T「すみません、S2さんですか?」 S1「いいえ、S1です」
T「すみません」 S2「いいえ

(発言を促す時の「すみません」)
T「すみません、S2さんですか?」 S1「いいえ、S1です」
T「すみません?
S1「S1です」 T「ああ!S1さん、すみません!」 S1「いいえ」

<授業のコツ 〜言葉を理解するということ〜>
このように短文から長文へ無駄なく導入している。

同じフレーズである「すみません」と「いいえ」の意味の違いを
的確に場面を変えて導入し、理解させている。

疑問文を教えるときも「〜か」「?」のカードを同時に出すことで
「〜か」をつけることで疑問文になると認識させる。


(続く)

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2018.06.26 | コメント(0)
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