「完璧」の由来と「完全」との違い|日本語3.0

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「完璧」の由来と「完全」との違い


・仕事が完璧に終わりました。
・仕事が完全に終わりました。

・完璧に勝ちました。
・完全に勝ちました。

どちらも「全部〜した」「間違いなく〜した」という意味です。


「完全」は「全部全うする」という意味で、いい意味でも
悪い意味でも使用できます。

・完全に失敗した。 完全に成功した。
・完全に負けた。 完全に勝った。


「完璧」は「壁を完うする」という意味で「壁(へき)」とは
昔の中国の宝物のことで「壁を最後まで持って帰る」という
故事から生まれた言葉です。

したがっていい意味でしか使いません。

・完璧に成功した。(完璧に失敗した*)
・完璧に勝った。 (完璧に負けた*)


「完璧」の由来

古代中国の春秋戦国時代、秦の始皇帝が中華統一を果たす
数十年前の時代まで遡ります。


その頃から秦は強国で他の六国より明らかに抜きん出た
軍事力を保持していました。


秦の隣国に趙という国がありましたが、ある日秦王から
趙の国宝である「壁(へき)」と秦の城15城を交換しよう
という話が持ちかけられます。


交換といっても秦と趙の力関係は歴然としており、
取り上げられる恐れの方が高かったのです。


しかし、秦の申し出を断るとどんな理由をつけられて
攻め込まれるかわかったものではありません。


そこで使者を務めたのが知と勇を併せ持った
中華最強の宰相、藺相如です。


「必ずや秦王と15城との交換を果たします。
 それが叶わなければ必ず壁を完うして帰国します。」

彼はこう言い放ち、秦王と謁見します。

*彼はキングダムにも出てきています。



謁見した秦王は壁を取り上げ臣下に見せびらかし、
まるで自分のもののように扱っています。


それを見て秦王は交換に応じる気がないと察した
藺相如はこう言いました。

「恐れながらその壁にはキズがございますのでお教え致します。」

そう言って秦王から壁を取り戻し、何を思ったか壁を頭上に振り上げ、
こう言い放ちました。


「あなたはこの壁と城を交換するとおっしゃったはずだ!
だが、そんな気配は全くない。このままむざむざ壁を取り上げられる
くらいならこの壁を叩き壊しますぞ!」


藺相如の剣幕に押された秦王は壊されてはたまらないと
部下に地図を持って来させ交換する予定の城を見せて
落ち着かせようとします。


しかし、藺相如はそれでも納得せず「交換の条件を改めて趙王に伝え、
後日、趙王の返事を待ちたい」と述べその場を収めます。


そして約束の期日、再び藺相如は秦王に謁見します。

秦王が城と交換するので壁を献上するように言うと
藺相如は「ない」と言います。

なんと彼は謁見初日の夜、壁を趙に持ち帰られせていたのです。

「これは全て私が独断でしたことなので、私を釜茹でにでも
 処刑にでもなさってください。」

彼は淡々とそう述べたそうです。

秦王は驚き呆れ、臣下は「無礼者を切れ!」と激昂しましたが、
秦王は

「この者を切っても壁は戻って来ないし、無駄に趙との関係が悪化する、
 それよりも厚く遇して趙との関係を深めよう」

そうして藺相如を助けたと言うことです。

この「壁を完うする」と言う話から「完璧」と言う熟語が生まれたのです。


<参考文献>




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2018.04.26 | コメント(0)
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