アスペクトとは? B  最初から「状態」として扱える動詞|日本語3.0

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アスペクトとは? B  最初から「状態」として扱える動詞


アスペクトは「動き」を「状態」として取り出したものであり、
「ている形」にすることで完結する。


しかし、動詞にも「動き」ではなく元から「状態」として
表す動詞が存在する。

それが「状態動詞」である。


1、辞書形でのみ使用する状態動詞

・机の上にコップがある。
・面接の時に写真が要る。

「ある」「いる」「要る」は辞書形でのみ使用し、
状態として表すことができる。

・机の上にコップがあっている*
・面接の時に写真が要っている*


2、「辞書形」と「ている形」両方で使用可能な状態動詞

次の状態動詞は「辞書形」「ている形」ともに使用可能で
かつ意味も変わらない動詞である。

・この映画の登場人物は実在する。
・この映画の登場人物は実在している。

・彼の名前は生まれた場所に由来する
・彼の名前は生まれた場所に由来している。


3、「ている形」でしか使わない状態動詞

以下の状態動詞は「〜ている形」でのみ使用可能である。


・田中さんの英語は優れている。
・田中さんの英語は優れる*

・彼はひょろひょろしている。
・彼はひょろひょろする*

・彼は太っている。
・彼は太る*


なぜこれらの動詞は「〜ている」のみ使用可能なのかといえば
「結果の維持・残存」の用法に近いからである。


すなわち「優れる」も一般に何かに不得手な状態から努力して
上達する過程を経て「優れている」状態に到達する。


しかし、「優れている」状態に到達するまでの過程は
観察しにくく「進行形」の「状態」として取り出しにくい。

そのため動作の全体を表す「辞書形」では一般に表現できない。


「太る」同様で、一般にやせている状態から太るまでの過程は
緩やかなものであり「進行」の「状態」として観察できない。


したがって「優れている」「太っている」は
「変化の結果の残存・維持」としての「〜ている」としてのみ使用可能であり、
動作の全体を表す「辞書形」では一般に言い表しにくいのである。


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2018.02.26 | コメント(0)
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