「実録 日本語学校の留学生の実態A」 〜中世の奴隷船か?騙されてきたベトナム人女学生〜|日本語3.0

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「実録 日本語学校の留学生の実態A」 〜中世の奴隷船か?騙されてきたベトナム人女学生〜


留学生の過酷な生活習慣実態その2は現在大阪の大学に通っている
ベトナム人女学生です。


彼女は大学入学前、僕が務めている福岡の日本語学校に
在籍していたのですが、とても頭が良く
習った文型もどんどん覚えて積み重なっていく、
そんな学生でした。


ただ一つ、難点は遅刻がとても多いことでした。


時間通りに来たことはほぼ無いような学生で、
ちょっとだらしない子なのかなとそう思っていましたが、
詳しくヒヤリングしてみるとやはりそれなりの事情がありました。


彼女は高校卒業時に進路で悩んでいた頃、
日本への留学を斡旋する紹介センターに

「日本へ行けばいくらでも稼ぎながら勉強もできる、
夏休みなら40時間働けるからすぐ金持ちになれる」

そう言われたそうです。


何度か触れていますが、
日本学校の年間の学費は50〜60万です。

ベトナム人の平均年収の約2倍で、
確かに時給800円で月40時間も働けば確かにあっという間に
金持ちになれます。


彼女の母親がこの言葉を鵜呑みにして
ローンでお金を借りてそのセンターに仲介手数料を払って
かつ学費を日本語学校に払って来日したとのことです。



そして彼女は在留カードをもらって初めて留学ビザは「就労不可」で、
週28時間以内しか働けないことがわかったそうです。

同時に日本が物価が高く、生活費も高くつくということも。


騙されたものの借金した手前そのまま帰るわけにはいかず、
法定以上の違法労働をせざるを得なかったそうです。


お金がなくなっても両親に言えず、
友達に借金していたそうです。


最初に学費を払わなければならず、その後日本で生活
しながら税金と家賃を払えばそれだけで10万円近く使うでしょう。


そのためには一日8時間働いた程度では足りませんから、
朝9時から12時過ぎまで学校に来て13時からアルバイト、
6時から深夜2時か3時までアルバイトをして帰宅。


睡眠時間3時間くらいでまた朝起きて学校に来る、
彼女はそんな生活を送っていたそうです。

騙された母親が自責の念にかられないようにと必死にです。


さらにまた
一年目の後期からはまた2年目の学費の支払いが始まるというのですから
生活は過酷そのもの、中世の奴隷船、蟹工船そのものです。


それがしかも
先進国日本で行われているわけですから、多くの人は信じられないでしょう。

『ニッポン絶望工場』


『外国人労働者をどう受け入れるか』


そんな生活を送っていては勉強どころではありません。


ベトナム&ネパール、スリランカの学生は少なからず
彼女と似たような境遇に置かれています。


そのせいで勉強どころではなく授業に来ても
居眠りが絶えず、学級崩壊になっているクラスもあるようです。


半ば騙された形で来日して
授業はとっくについていけなくなっていて
大量の時間とお金だけを浪費していく毎日、
嫌になる気持ちもわかります。



もちろん、安易に稼ごうとする甘い気持ちを持つ学生たちにも
非があるでしょう。


しかし、本当に紹介センターが「バイトでいくらでも稼げる」と
28時間ルールがないかのように説明しているなら話は別です。


ベトナム、ネパール、スリランカ、中国にはそのような
仲介業者がいて日本語学校に学生を紹介する代わりに
マージンをもらっている悪質な業者が存在します。


「騙される方も悪い」というのは騙された側が
「自分も知恵をつけてもらった」と前向きに捉えるという意味では
とてもいいのですが、普通に考えれば騙す方が悪いに決まっている。


騙す行為が正当化されれば犯罪が減りません。


この現状が改善しなければ日本は国際的な評価を落とすことになるし、
そのうち誰も日本に来なくなるかもしれません。


「大学卒業したら日本で就職したい」

過酷な留学生活を送りながらも彼女はそう語ってくれました。


悪質な日本語学校や斡旋業者、企業を批判していますが、
僕も日本語学校からも給料をもらって生活の足しにしている身である以上、
大いに責任を感じています。


彼女のような学生の努力が報われるように
教師として起業家として
持てる力を総動員してこの業界を変えていこうと思っています。


「実録 日本語学校の留学生の実態@」 〜不当な理由でビザが拒絶され借金だけ残ったネパール人留学生〜
http://tamonfalcon.sblo.jp/article/181683119.html

「実録 日本語学校の留学生の実態B」 〜戦争がないのに難民が増える背景とは〜
http://tamonfalcon.sblo.jp/article/181726592.html


『ニッポン絶望工場』


『外国人労働者をどう受け入れるか』


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2017.11.27 | コメント(0)
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