「実録 日本語学校の留学生の実態@」 〜不当な理由でビザが拒絶され借金だけ残ったネパール人留学生〜|日本語3.0

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「実録 日本語学校の留学生の実態@」 〜不当な理由でビザが拒絶され借金だけ残ったネパール人留学生〜


前回の記事で留学生の生活は過酷だと述べました。
http://tamonfalcon.sblo.jp/article/181670000.html


今回は僕の留学生が実際に直面した事例を紹介し、
少しでも留学生の実態をお伝えできればと思います。


ちょうど先月の話ですが、
ネパールの卒業生からラインでメッセージをもらいました。

開けてみると

「先生、ビザが拒絶されました・・・」


と、それだけ書いてありました。


彼は2016年の日本語学校卒業生で、卒業後は
福岡の音響の専門学校に通っていました。


とてもイケメンで頭が良く、博識な学生で、
今の学校で音響を勉強しネパールと日本にライブハウスを作る
ことを夢見て毎日アルバイトと勉強を頑張っていました。


彼は僕の授業をとても気に入ってくれていたようで、
卒業しても何度もメッセージをくれるほどの間柄でした。


そんな学生に限って不正をしたということは信じられないし
何かの間違いだろうと思いましたが、
何度入管に食い下がってもダメだったようです。


秋休み中であり、時間に余裕があったことから
僕は彼に直接会って事情を聞くことにしました。


彼はいつも通りの笑顔で会ってくれましたが、
やはりどこか憔悴した様子でした。

『ニッポン絶望工場』


『外国人労働者をどう受け入れるか』


彼に事情を聞くと以下のようでした。


@彼はその音響の学校に通いながらアルバイトをして
学費と生活費を全てまかなっていました。

また、ネパールにライブハウスを立てるため
少しだけですが、本国にも送金していた。
(つまり法定以上のアルバイトをしていた)


A生活に余裕ができたため音響の勉強に専念するため
今年からアルバイトの時間を法定以下におさえ、
少ないながらも音響関係の手伝い(賃金はかなり安い)
を始めた。
(家賃を払えるか払えないかくらいに労働時間を下げたとのこと)


B10月のビザ更新日に入管に就労時間のことで呼び出されました。

入管の言い分はこう
「なんでこの収入何ヶ月も生活できるの?
 本当は他のところでアルバイトしてるんでしょう?
 調べたらすぐにわかるよ?」

そう詰問され、
「はい、実は音響関係でお手伝いしています」

それで「違法労働」と判断され、ビザが下りなかったそうです。



僕は彼の言い分しか聞いていないませんが、
彼はコミュニケーション能力が高く入管の話がわからない
ということは考えられません。



働く時間を減らして申請したらビザを拒否されたという
ところは間違いないようです。


法定以上の時間働いているときは何も言わないのに
法定以内の時間におさえるとビザが拒絶。



なんとも奇妙な話で結果、
彼は払えなかった次の年の分の学費の支払い義務だけが残り、
帰国を余儀なくされました。


日本とネパールにライブハウスを作る彼の夢が一歩遠のきました。


夢を持って一生懸命働いている優秀な留学生を追い出して
場当たり的に単純労働者ばかりを受け入れる、
入管の処置には強い疑義と憤りを感じます。



流石に28時間ルールが実態と合わない現実を無視できなくなったのか
政府と自民党は労働時間を緩和する方針を打ち出しています。
https://archive.is/KNzBe


学生の精神的負担は減るかもしれませんが、
ますます単純労働者と留学生の垣根がなくなっていくでしょう。


付け焼き刃の法改正をするよりも
ワーホリ提携をして学生にもう少し自由な時間を与えて、
自分の才能をできれば日本で見つけてもらうほうがいいと思います。


残念ながら今の日本に優秀な人が来なくなっているので、
今いる留学生に優秀になってもらうしかないでしょう。


帰国前、僕は彼にこんな言葉をかけました。

「あなたは『毎日頑張っていたのになんで?』とそう思っている
かもしれません。

でも、あなたみたいないいひとに悪いことが起こるのは
神様がその方法だと成功しないよ、と教えてくれているんだと思います。
あなたの夢は日本にいない方が叶いやすいということかもしれません。

今回のことは将来あなたにとってとてもいいことに変わる日がきます。
なので、絶対諦めないで頑張ってください。
大変になったらいつでも連絡してください」


といって僕は自分も頭が悪くて何度も仕事をクビになったこと、
でもそのおかげで会社員が自分に向いていないと気づき、
起業する道を選んで自由に生きることができたこと、
過去の失敗も前向きに頑張っていれば良い事に変わるということ、

などを自分の体験を交えて話しました。


彼はじっくりと聞き終わるとまた人懐っこい笑顔に戻り、

「先生、本当にありがとうございます。そう信じて頑張ります」

そう決意表明をしてくれました。

辛い目に遭いながらも恨み言を一切言わずに頑張る姿を見て
僕も自分にできることから変えていこうと改めて
決意を固めました。




「実録 日本語学校の留学生の実態 B」 〜戦争がないのに難民が増える背景とは〜
http://tamonfalcon.sblo.jp/article/181726592.html

『ニッポン絶望工場』


『外国人労働者をどう受け入れるか』


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2017.11.26 | コメント(0)
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